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2025年6月 2日 (月)

歌会。四方山話。

昨日の歌会は無事終了。本来の終了時間より20分早く終わるというミッション成功。あとでチョイとした会議の予定があったためだ。18人という参加者全員に出来るだけ発言して頂くというのも、まあまあだったか。師匠のますますのお元気で、会は和やかに笑いが絶えない時間となった。

司会をしていて思うのは、挙手をしないのは何故か?ということだ。当てられたら必ず的確な答えが出るし、これはもし当てられなかったら無言でスルーしてしまうには勿体ない意見の持ち主が殆ど。自主的に挙手をお願いしますと言っておいてもなかなか手が上がらない奥ゆかしさ。まあ、当てたら答えは出るので、司会としては楽な方ではあるのだが。。。われわれ世代でも、中高校あたりから積極的な挙手を勧められて育ったが、その後の教育はどうだったのか?「遠慮」「恥じらい」「間違ったらどうしよう」「自分が言わなくてももっと良い意見が、、」などなど。理由はそれぞれあるんだろうと思うが、、、。

今回初めて参加となったある男性が、「会社では管理職で周りからペコペコされていたので、人から何かと批評されるのは面食らうが、新鮮でもある」と話されて愉快だった。確かにこの歌会では、社会における地位などは全く関係が無い。「短歌」を軸に全員が「学ぶ人」なのだ。この男性が高校時代部活の顧問だったというH先生に律儀な挨拶をしていて、長い時間を経ての邂逅はそれぞれの立場で感無量といった感じだった。今は同じ土俵に立とうとしている。良いよねえ、こういうの。

こうして男性が増えると何かと面白い空気が生まれる。例えば別の男性から珍しく相聞歌なども出て、この歌会では久しく無いことなので、師匠までもが勘違い。本人からハッキリと相聞歌だと言われて会場大爆笑。いやはや。先入観はイケマセヌ。ぷ。

で、今回は長く闘病していたわが同窓生のKも参加出来たのはめでたい。2ヶ月で5キロも痩せたとのこと。集中の2時間半はキツかったようだったが、あとから電話で、「久しぶりに人と話せて嬉しかった。やっぱり人間が良いわ。」と言って愛猫だけとの生活の物足りなさを吐露していた。そうは言ってもこの日提出の彼女の歌は相変わらず素晴らしかった。身体が弱っているときに猫の手に、そのぬくもりに癒やされるというものだったが、表現が巧み。外観とちがって詩人だ。ハハハ。

別の同窓生も互いに生存確認出来て良かったわ、と別れる。こういうことでも無いとホントに会わない人ばかり。師匠がたまに言うように、「短歌はどうでも良いんです。人間関係に尽きるのです。」生活即短歌という思想もここからくるのか。ふ~む。

とはいえ、矢張り間違いなくこの時間は短歌のお勉強ではある。知らなかった事を沢山教わるし、みんな真剣に初めて目にする短歌に向き合い、作者の心を読み取ろうと必死になる。中には辞書をめくり続けている人も居るし、スマホをスイスイやっている人も。確かに花の名前や難しい言葉使いも出てくる。要するに、まじめ~な会ではある。

ちゃらんぽらんなアチクシなんぞが司会してて良いものだろうかと自問自答。ま、終わり良ければ全てよし。ってね。

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