今年初の友とのお出かけ。
本日のリモート編集会議を終えて、ご飯を仕掛けて急ぎ出発。友人Kをピックアップしてから綾川まで映画を見に行く。夫には晩ご飯は自分で買ってねと約束してある。
というのも、出来心で試写会に応募していたら見事当選してしまったので、まあ、こいつああ春から縁起が良いわいってことで、はるばる出かけたって訳だ。無料が嬉しいと言うより、当選って言葉が嬉しくて、どんな映画なのかもよく知らないで出かけた。始まる前に先ずは腹ごしらえ。初めてのお店だったが洋食。あまり食べ過ぎると寝るかもねえと言いながら、実際映画は少し寝た部分もあった。
しかし、これがなかなか良い映画。一番驚いたのはセリフの少なさ。台本1ページにおそらくはト書きばかりで、セリフというのは一行か二行のページが沢山あった筈。偏に役者の技量に負うところが多い映画だった。これはちょっと日本人でも我々高齢者に特に分かる世界観じゃないかな?と二人で話しあったことだ。余分なものはストーリーからもそぎ落とし、単純明快な筋運び。が、テーマはしっかり主張しているという、、、最近あまり見たことが無い手法だった。外国人はこういうの見てどう思うのだろう?例えば会話というのも、発する側に対してほぼ無言の答え方。表情で分からせるという、あたかも言葉以上に表情が多弁だと言わんばかりのやり方。おそらく目が見えない人には理解不能な映画だったように思う。ただ、それ故に引きこまれるし、制作者の意図する手法に心が持って行かれているのを感じる。ほろりと涙も出たし、ラストシーンでは心がほどけるのを感じた。、、、って、この感想の方が多弁だったか。「雪の花」良い映画に入ると思ったなあ。
同行した友人は英会話をネイティヴの人に習っているが、日本人なら言わなくても分かることを細かく言うようにと注意されるそうだ。根本的な違いがあるんだろう。だからこういう映画は分からないかも知れないなあ。
ガラガラに空いている高速を飛ばして帰ったので、夜の映画もそれほど大義では無かった。以前は宇多津の映画館まで夜仕事のあとで出かけていたのを思い出す。あの頃は高速もなかったのにへっちゃらだったなあ。ま、今年もこの調子で良い映画に巡り会えそうな予感はする。
充実した一日ではあった。