« お日柄もよろしい日の歌会。 | トップページ | 本日の疲労。 »

2024年12月 2日 (月)

笑う能力。

今日は眠い。何時間の睡眠だったかをスマートウオッチで調べると 7時間ちょい眠っているらしい。自分の理想は8時間の睡眠。これだけ眠ると翌日が快適。少し不足しているだけなんだけど、足りてないという思いが余計眠気を誘うようだ。その上、本日は快晴で気温も高い。どうしてもうらうら気分になってしまう。

なのに、行き先は紅葉狩りでも無く、病院。というのも、夕べ深夜にさあお風呂入ろうっと、移動した途端、家具に倒れかかって足の指をしたたか打った。それほど痛みはなく、倒れそうになった事にショックを受けた。が、靴下を脱いで唖然。親指の先がぱっくりと割れ、出血まで。あっちゃあ、としばし茫然。お風呂に入っても良いかどうか?考えた挙げ句、指には絆創膏をぐるぐる巻いて、ビニール袋に足を突っ込み、足首にしっかりゴムを巻いて、水が入らないようにして入浴。二次災害が起きないかとハラハラしながらなんとか入ったものだ。で、本日、先ずは整形外科に行くと、「この場合は皮膚科ですね。」と断られ、近くにある総合病院、つい先日眼科に行った所に電話してみると、ラッキーなことに月曜日の午後のみ診察可能、と言われ直ぐに駆けつける。が、案の定2時間近く待ち、お風呂は止めてシャワーにして、患部をしっかり泡立てて洗うようにと言われ薬が出る。細菌感染が怖いんだそうだ。1週間後再診予約を取り、次は頼まれていた孫べえのお弁当だ。5つほど候補を挙げておいたが、一番欲しいと言うお店が休業。仕方なくいつものオカズ屋さんへ。ついでに我が家用にも買って、今日は手抜きの日。というのも、夫は鼻炎が悪くなっているようで、声が枯れていて、初めての耳鼻咽喉科へ行った筈。調子が悪いときは孫べえもイヤだろうという配慮。

で全ての用事を済ませて帰ると夫は又しても新しい薬を仕分けしている。薬大好き人間。最新の診察方で丁寧な診察だったと喜んでいた。確かに自分が鼓膜にひっついていた産毛のようなものを取ってもらって、感激した病院だ。確かに新しい技術を持っているようだった。

この病院嫌いのアチクシでさえ、これだけアチコチ行くんだから、病院大好きという夫はさもありなんだ。あの養老孟司さんは、「私は病院だけは行かない。行ったら病気になる。」という名言を言ったようだが、確かにねえ。

兎に角好きだろうと嫌いだろうと、高齢になると自然に増えるのが病院通い。診察券も増える一方。以前数えたら50枚あったが、今は数えたくも無い。

病院の待ち時間で、「茨木のり子の詩集」を読んだが、その中に面白い箇所があった。この本は谷川俊太郎氏がチョイスした詩編らしいが、それは大いに分かる内容だった。二人に共通の臭いがする。

「笑う能力」というこの詩。言葉の使い間違いや、聞き間違いを幾つかあげ、それを、「言葉の脱臼、骨折、捻挫のさま いとおかしくて 深夜 ひとり声たてて笑えば われながら鬼気迫るものあり ひやりともするのだが そんなとき もう一人の私が耳元で囁く」おまえにはまだ笑う能力が残っている、、、中略  気が付けば いつのまにか 我が膝までが笑うようになっていた」と結んでいる。

そうか。笑うのは能力か。と改めて思う。能力。そうとも言えるなあ。

« お日柄もよろしい日の歌会。 | トップページ | 本日の疲労。 »