お日柄もよろしい日の歌会。
本来はリモート歌会であったが、今日は臨時に対面歌会となり、14名の参加。内5名が男性という構成。3時間では足りないくらいの盛り上がり。笑いに次ぐ笑いで、そもそも笑い上戸の司会者アチクシ目のおかげで、あるときは師匠までもが笑いが止まらない。「あんた、作者に失礼でしょう!」と横から突っつきながら師匠本人も笑っているという有様。こっちは涙が出るほど笑い、押さえるのが大変。次の歌評に移ってもまだ思い出し笑いしている。深呼吸してやっと収まったが、なんともかんとも。
何がそんなに可笑しかったかというに、ある歌に第一歌評も第二歌評も、二人ともがとんちんかんな事を言い、共によく分かりません、と言いにくそうに言うあたりから可笑しかった。ま、あまり出てこない相聞歌的臭いのする歌で、にしては、シチュエーションが読み取れず、「湿布の臭いが好き」という言葉から、老人施設での出来事か?などと邪推?してみたり、参加者メンバーの顔を見ての想像が笑えた訳だ。それを引き取った師匠が、「何がそんなに可笑しいの?私は長年短歌をこうしてやってきて、こんなにも素直に気持ちを詠んだ歌にはお目に掛かったことがありませんよ。皆さんもこういう歌をどんどん詠んで下さいよ。」と絶賛しつつ、なぜか笑っている。そのギャップが又可笑しい。そして作者が明かされ、入院中の出来事だったと分かり、それで沈下するかと思いきや、又又最初に戻り、可笑しな勘違いをしたと言っては笑う。こないだの東京のマンション火災ではないが、一度燃え上がった火はなかなか消えなかったという次第。
今日は元気過ぎる師匠。何の臆することも無く、「新しい人には、頭を撫で撫で育てていくんです。」と言い、横の私を叩いて、「言える人にはドンドン言うんです。」と大いばり。
ハイ、参りました。てな訳で、完全復活の師匠でありんした。
結局対面歌会は何が良いかと言うに、こうした場の雰囲気が作りやすいという点だ。どうしてもリモートの画面では、言い切り、言いっぱなしになりがち。対話とか、空気感が希薄になってしまう。人は、言いたいことの周辺に、相づちや感嘆、感心やため息、そして笑顔を潤滑油としてちりばめている。それを互いにキャッチしあって、発展させていくのが会話の醍醐味だろう。
いや~おもろかった。勿論沢山勉強もした。身につくかどうかは別として。たはっ!