秋はやっぱり読書に向いてるなあ。
面白い本に出くわした。養老孟司という名前しか知らない人の書いたものを読み始めて、余りに共感出来ると思ったら、自分より8歳お兄さんであった。まるで兄のようなこの人から、この事はねこういう風に読み解くんだよ。どうだい?そう思わないかい?と色々教えて貰っているような感じ。解剖学者が本業だと言うが、解剖論理のようなものが人生観に繋がっているのかも知れない。
今宵はお留守番の孫べえの為に料理を届けて彼が食べ終わるのを待つ間に読み始めたのだが、そういえばこの本は友人Kから借りている物だと思い出す。彼女が感動したことを教えてくれたものの、すっかり忘れていたが、読み進めていく内に多分彼女と同じ点で納得したりニヤリとしたり時には声を出して笑っている。で、孫べえに聞いてみる。「ねえ、校長先生で、新入生の顔と名前を全部予め覚えている先生ってどう思う?」と。すると当然の様に、「凄い人なんじゃね?」と返ってくるので、「この本の作者は、暇な人だって書いてるわ。」と言うと、ふ~~~んと変な反応があった。この会話はそこから先が面白くてこっちが読み続けたので立ち消えになったが、こうした調子で物事の見方を様々な角度で書いているので、かなり難しい本にもかかわらずドンドン読める。東大の助教授時代が東大紛争の頃で、学生運動にはシンパシーを感じていたと書いてある。そしてそのことが自分のこととして問題提起されたとも。自分は何のために解剖学をやるのか、、、等々。そしてスティーブジョブズの大学卒業生への言葉として、「ハングリーであれ、バカであれ。」と語り、「夜には死ぬという前提で毎日を始める。」と語ったいうのを紹介している。ハングリーねえ、、、今日内科で健康指導を受けたなあ、、、って、意味が違う。バカねえ、、、、過去を振り返りバカだったなあ、と思いはしても、これから先までバカをねえ、、、。いや、このバカも深いバカだ。
朝には死んでるかも知れないと思って、さ、寝るか?ククク。
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