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2024年9月13日 (金)

「普通」であること。

少しずつ日常が戻りつつあり、夕べは40日ぶりに友人Kをピックアップして観劇。この日山下達郎のコンサートと重なり駐車場がヤバイという情報があり、早めに出発。上のレストランで軽食を取りながら開場を待つ。連絡してあったもう一人のKさんもやってきて久々の談笑も何やら懐かしい。彼女は東京の娘さんが海外とかで、孫の居るお家で留守番だったらしい。勝手の違う台所での調理も疲れたと言い、一応ミッション達成したけどホント、年を感じたわ~に、「わかる~~~。」

佐々木愛出演のこのドラマは親子といえども必ずしも上手く行かないことや、他人といえども親身になれる関係など、人間を描いて面白かった。「人間、必ずしも血だけじゃないからなあ、」というシゲ爺こと重鎮の青木氏の言葉は納得するものがあった。そしてナントいっても佐々木愛の声、膨らみの有る哀愁を帯びた声で、彼方へと去って行く危なっかしいが実の息子のような若者に、「ぼ~!帰ってくるんだよ、ぼ~~」と呼びかける場面。観客はここで感極まってこれで幕かと思い多くの拍手に包まれた。が、暗転のあと芝居はまだ続いた。風来坊のような生活を送って来たが罪を償って三年後に帰ってきた青年とバイクにまたがるスマ婆がラストシーン。ここでドッと笑いが来る辺り、いかにも文化座らしい公演だった。2時間半の長丁場が苦にならず、久しぶりの観劇に心満たされた。

帰りの道中友人が言う。「こうして普通に観劇出来るのは嬉しいよね。普通が一番。」正しく。

体調は、あと一歩感がまだ抜けないが、目の前の予定をこなしていく内になんとかなるんだろう。

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