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2024年7月24日 (水)

一歩も外へ出なかった日。

オリンピックが連日話題になっている。「若かったら行きたい」とは夫の言葉だが、私はよりによってそんな時には行きたくない派。あの石畳や、モンマルトルの丘、ロダンやカミーユ・クローデルの彫刻の庭、オペラ座やエッフェル塔が競技場や観客席になるかと思うと、そんな所には行きたくない。友人から、その知人が早くから出かけていて、前夜祭の動画を送ってきました、と転送してくれたが、見たことも無いような花火の芸術が展開されたようだ。盛り上がっているんだろうなあ。

毎度のことだが、オリンピックは色々問題を抱える。今回も19歳の女性の喫煙と飲酒で出場辞退となったが、ルール違反だが、犯罪ではない。そこまで厳しい措置が必要だったか疑問。そりゃあ良いこととは言わないが、もうすぐ二十歳。選挙権さえある。巷では、その年齢で飲酒している人は山ほどいるだろう。結局法というのは、それを遂行することで、人民を守るという役目があるのではないか?もうその年齢なら、自分で自分を管理すると判断しても良いのでは?

かくいう私自身も刑事だった父の晩酌のお相手をたまにしていた年齢だ。家の中なら良いだろう、的なゆる~い感覚だった。一方で、二十歳になって、晴れてどこででも飲めるとなった時にはなんだか嬉しかったのも覚えている。

今回の体操選手は誰かがチクった感じ。ジェラシーの対象になったのかも知れない。イヤだなあ。ま、仮にあの状態で出ても相当のバッシングを受けただろうし、やむを得ない措置だったのかも知れない。それもいやだ。もっと暖かく見られないのだろうか?一番大事なことは何?

ピアニストの旅立ちからわらわらと日が経ち、もう一週間。日にちの観念がおかしくなっていて、今朝夫に、「今日は金曜日?」と言われ、「何言ってるんですか?木曜日よっ!」とえらそうに言って、夕方お嬢からの電話で、今日が水曜日だと分かるというお粗末。いやあ、老化が著しい。さんざんお嬢から馬鹿にされたが、それって結局心配の裏返し。と受け止めた。すると腹がたたない。そうよ~、いつの間にかあんたの両親はこんな老人になってるのよ。と大きな態度を取ることとした。

でもね。認めるのは出来なくはないけど、その途端踏ん張りがきかなくなりそうなのも事実。いやあ、その時々で気分は変わるな~。自分を騙す。他人を騙す。そうすることで不思議と動けるのも事実。人間は精神的な生き物だからねえ。

とか思いながら、あと何年?と先を読むようになってきた。ここまで思って、今日も一日を終えるってことだ。

あまりの暑さで今日は一歩も外出せず、結局冷蔵庫の整理するような晩ご飯になった。結果、これも良いなあと思う。奥の方にあったものや、冷凍庫の隅っこにあった物を全部引っ張り出して、幾つか思いつきの料理。なかなか面白い物が数種類出来た。暑さの御利益?

ただ、疲れていていつも暑い眠いの波に揺れる一日だった。

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