昨日は地獄のような動き方。近年にない密度の濃すぎる一日だった。
朝は前日と打って変わりカンカン照りの好天気。ここからがそもそもの試練の始まり。洗濯物などしてからチョイと迷ったが車で中学まで。予想通り中には入れず、仕方なくやや離れたとあるお店に行き少々買いものをして駐車したまま正門まで歩く。途中数回立ち止まり、一服しては歩き始めると言った具合で、我ながら情けない。術後の股関節は順調といっても、片方が弱っている為、長距離の歩行はかなり大変。しかもか弱い(?)老女に容赦なく照りつける真夏の様な太陽。汗が流れ始めた頃漸く到着。後から婿殿が声をかけてきてくれてホッとする。少しプログラムが早めに進行しているようだと言われ、急ぎ運動場へ。程なくリレーが始まり、お目当ての孫べえの順番となり、身を乗り出して応援の態勢。構えたカメラはその姿を捉えにくく、後からお嬢が言うにはビデオで撮れば良かったのにー、なるほど。が、なんとかキャッチして、早々にその場を離れた。自転車でやって来た婿殿に泣きついて、車を取りに行ってもらい、これまた後からお嬢にそんなことで婿殿をこき使って!と呆れられる羽目に。
この次の予定は歌会。暫くぶりに会う人もいて、和気藹々楽しく進行した。中でもAさんとBさんの丁々発止のやりとりには全員が爆笑。互いに譲らないで自分の考えを主張する姿勢が小気味よく、それが男女という構図も面白い。その二人の発言を師匠初め全員が許容する空気の中、適度にエスカレートしてそれぞれが、「解釈は自由。」と落とし所で一致してチョン、というのも落語の落ちのようで面白い。毎回の対面歌会ではこうした愉快な事件があり、これはリモートでは経験しづらい。
そして同行したAさんをお送りしてから次なる目的地は、絵本の読み聞かせの練習場所。あとの事を考えて、ギリで間に合うと踏んで夫の晩ご飯のお惣菜もゲットして冷蔵庫に放り込んでから移動。ナンとか時間に間に合って、金曜日の段取りを打ち合わせたり時間を計ったり。かろうじて覚えた童謡も歌い、二時間で帰宅。
上京していたお嬢が空港に着いてから孫べえも一緒に寿司○―へ行くという予定があり、こっちの晩ご飯はつまみ食い程度。夫にお付き合いしてから又又車を出す。孫べえは友達とのゲームが面白く、自転車で後から行くなんぞと言う。成長したなとも思いつつで、久しぶりに空港へ。漸くこの時間になって涼しいと感じたが、ホント毎日気温が違うのに参る。
でまあ、めでたく三人でお寿司を食べて、マンションにお嬢を送り届けてこれで遂に一日が終わったと猛烈な疲労感を抱えたまま玄関に。そのままキッチンに行ってあっと驚いた。あのイタチの捕獲事件以来、どうも気のせいでは無い何かが侵入したらしい雰囲気が気になって、前日購入した粘着シートに、どうやらあの子供らしきやっぱりイタチが見事に掛かって暴れている。電気は煌々と付いていたが誰もいないと踏んで侵入したらしい。で、こっちの自動車の止まる音に驚いて逃げようとして引っかかったらしい。
ここからが大変。疲れたなんて言ってられない。これをどうするか?暴れまくっているつぶらな瞳のこの小動物を、どうするか?危険になると猛烈な臭いのガスを噴射する為、部屋がもの凄く臭くなっている。取りあえず換気扇を回して今回は殺処分しようと決めた。このまま放置しておいてもきっとあの世行きは間違いない。それなら一思いにと水攻めの刑と決めた。で、暴れるその物体を厚手のビニール袋に入れ、堅く縛る。といっても穴は開いている。それをバケツに入れて、その中に水を張る。その上に板を置き、空のポリタンクを重石に。この時点で、自分は一体何をやっているんだろうとこの計画の適当さにケチを付けながらではあった。本気なら空のポリタンクでなく満タンにしただろう。そして確かイタチは泳いだりするから水は得意。あの粘着シートも取れないとは限らない。とムクムクと湧いてくる疑念を振り払って、「これで脱走できたら、それはそれでこのイタ公の勲章だ。」なんてこと思いつつお風呂に入って寝た。
翌日は朝7時から、今日の宝塚のショーに出演するN嬢の宝塚メイクを頼まれていて、6時半という通常あり得ない時間に起きる。もちろん一番に現場を観に行こうとドアを開けてみると、案の定バケツは移動しているし空のポリタンクは飛んでいる。もちろんビニール袋はボロボロに引きちぎられ中身はいない。この状況にホッとしている自分に呆れもしたが、ま、殺生しなかったことには安堵した。おそらくは二度とあの子は現れないのではないか?お仕置きしたに過ぎないってことだ。やれやれ。
で、メイクをしたN嬢は元気に頑張りますと出発。こっちはもう一度ベッドイン。そこから二度寝と相成った。
会場に着いてみるとぎょっとするほどの行列が出来ている。本日は満席だそうだ。案内されるままにその最後尾に付くと知人がチラホラ挨拶を。N嬢はちぇちの元メンバーだし、外のメンバーがいるのは当然。それ以外にもあっちからもこっちからも手を振ってくれる。高松は狭い。
ショーは構成が素晴らしく50人という出演者の殆どが素人とは思えないダンスと動きに大いに楽しんだ。本物の宝ジェンヌは二人だけだが、高松ジェンヌと称して外のみんなも持てる力を精一杯出し切っていたのがうかがえた。N嬢は表情が素晴らしく、ちぇちで培った舞台度胸と相まって上々の出来。きっと気分は最高だっただろう。厳しい訓練に耐えただけある。偶然隣の席だった女性は一人暮らしだと言い、色んな事を話しているウチに、共通の知人がいることも分かり、ホント高松は狭いわねえ、となる。
、、、とまあ、日々退屈するということがない。有り難いのか?