« 忘却。 | トップページ | 検査終了。 »

2024年5月12日 (日)

フラメンコの日。

フラメンコ人口、世界中でスペインの次が日本と今日知って驚いた。確かに舞台はもちろんのこと、映画や、レストランで触れることは多かった。早逝してしまった友人も若い頃日立のコマーシャルで起用されるほどのダンスの名手だった。

自分が好きな理由の一つがオペラ「カルメン」だ。音楽的にも優れたあの作品は、ジプシー女の奔放さと情熱を描いていて魅力的な作品だ。、、、こう考えると自分自身れっきとしたフラメンコフアン。もし20年若ければ踊りたいくらいのものだ。

ところが以前、今日の舞台の立役者N女史は年を取れば取るだけ踊りが魅力的になります、とのたもうた。で、勧めてはくれたが、あの時点ではちぇちで手一杯だった。今日舞台を見て、あの膨大なエネルギーの放出に、無理、と確信した。凄い迫力。ゆったりした音楽でも踊りの足はかなり速い。ま、これからもこうして眺めて楽しませて頂こうと思ったことだ。

舞台のトップバッターの中に、よちよち歩きの女の子がいて、観客は沸いた。いっちょ前に踊ろうとする気概が見て取れる。その可愛いこと。で、最後の舞台では抱っこされて現れた。どんなに説得されても下に下りようとしない感じ。ところがギッチョン。最後の最後に下ろされた途端、オーレイ!という全員のかけ声に合わせて片手を頭上高く上げてポーズを取る。もう観客は沸きに沸いた。観客の視線を全部持っていった感じ。いや~あの子がこれからどうなっていくのか?見たいような気がする。

二部構成の後の方が本格的なフラメンコで、プロとおぼしき男性が見事なダンスを披露した。切れのある、キビキビした動き。無駄のない体の使い方。感嘆した。シーンとした会場に彼のステップと小道具に使ったステッキの強い音色が交錯して、彼の意のままに操られているかのように感情が増幅した。これぞフラメンコ!我々オバタリアンは興奮に継ぐ興奮で終わって外に出てもまだ元気。薬よりもきっと良いかも。

忘れてはならないのが歌い手の女性。若くない歌手だったが、独特の発声でジプシーの民族的哀愁を歌い上げ、迫力でダンサーを鼓舞した。

そして女性の中でも主催者とその先輩格の二人の踊りは見事だった。珍しいことに、社交ダンスの男性と組んでの踊りは格段に面白かった。社交ダンスのタンゴを思わせるステップもあったが、二人の息の合った踊りに観客は引き込まれた。

お送りした友人Kからラインが来て、今日も楽しかったねーとある。来月膝の手術を控えているが、取りあえず今日は二重丸。

こっちは明日の検査の為に朝からろくな物を食べず水ばかり飲んでいる。今日は下剤を飲んでとっとと寝なくっちゃ。やれやれ。

« 忘却。 | トップページ | 検査終了。 »