孤独に無縁。
長く会えてなかった友人Mに会いに出かけた。手八丁口八丁は相変わらずで、少々の健康不安は余り話題に上らなかったのは幸いだった。庭のイチゴを出してくれてもう小さくなったけどと言うが、甘くてとても美味。
彼女の家の近くの海は、折からの強風でいつになく白波が立ち、見晴るかす瀬戸内海は何時もと全く違う表情を見せている。あまりの美しさに思わず見入ってしまった。晴れた空の下、キレイな曲線を描くアリーナの建物や、あの界隈の建造物も初めて観る風景の如く美しかった。彼女は、羨ましい立地に住みながら、見ようと思えばいつでも見られるものには興味が湧かないと言い、こっちが見てきた風景を告げる結果に。ま、それはそうかも知れないが、勿体ない。
そこから約二時間近くず~っと喋りに喋った。会えてない時間を埋めるかのような会話になったが、この日の為に取っておいた一枚の写真を渡すと、「うへー」っと驚く。それもそのはず、20年も前の写真だ。我々二人と東京在住のA女史がいかにも楽しげに笑っている写真だ。このときは久しぶりに帰省したAを招いて我が家でお食事会をしたものだ。この写真を見つけたとき、まるで先月の事の様に思ったものだが、ニャント20年も前。ある人が、「私、20年くらい夢見ていたような気がする。」と言ってたが、正しくそんな感じ。
Mとは高校の同窓生Aの友人という関係で、長い付き合いになった。お互いの家族についてもある程度は知っているのだが、余りそういうことに話題が向かない。というのも、自分たちをテーマに話すことが山ほどあるからだ。でまあ彼女は本当に頑張っている。とてもじゃないが同じ生活は出来ない。
彼女の手作りのマーマレードを貰って、今度はランチでも一緒にね、と別れたが、実現するだろうか?夢見ている間に、それぞれ状況が少しずつ変化してきているのは事実。そもそも前回晩ご飯の約束をして以来1年以上経っている。
今朝のモーニングショーで言ってたが、人間人生の終わりに近づいての孤独は耐えがたいものがあるといい、老人問題のほぼ全てがそこから来るから、なるべく人と関わって生きていくべきとのことだった。おかげさまで自分の場合はその心配は無さそうだが、、、。そういえば、友人Yが、「昔占いでみて貰ったとき、アンタは、絶えず周囲に30人くらいの人がいる生活を送る。って言われてたよ。覚えている?」と言うのだが、それは全く覚えてない。が、当たらずといえども遠からずって所かも。実は孤独って、嫌いじゃないんだけど。ハ。