本日は晴天なり。
今日は余りの好天で、「晴れたら行く」という約束の友人宅へと出かけた。これが驚くばかりの楽園と化していた。以前何度かおとずれてから10年以上は経つだろうか?お互い忙しかったので、ゆっくり行き来することもなく、数ヶ月前、久々に顔を合わせたら二人とも白髪頭になっていた。彼女は10歳若いので、まだ体力はあるとはいえ、この庭には心底おろろいた!高台にあるそのお家は目の前に八栗連峰が広がる絶景が見渡せる場所にあり、それだけでもすんごい贅沢と思うが、この庭は芝生の絨毯に色とりどりの花が咲き乱れ、見たことも無いような花もあり、庭にはピザ釜やウッドテラス、四阿のしつらえの休憩所からバーベキューが出来る窯など、すんばらしいしつらえ。間もなくバラのアーチも花が咲く予定だとか。屋内でそのお庭を見ながらお茶を頂いたが、これじゃあ毎日が旅行気分でどこにも行かなくていいよね?と言うと、その通りで、毎日毎日飽きることなく庭の手入れや草抜きをして過ごしていると言う。最近野菜も初めて、去年はほぼほぼ自給自足だったとも。ただこうしてゆっくりのんびり庭を眺める時間はそうそうは無いんだそうだ。次々と生える雑草と戦い、斜面に建っているため作業が大変で、おかげで足腰が強くなったんだとか。自分でもこんなことが出来る人間だとは全く思ってなかったが、とても楽しいと言う。いや~羨ましい。人間最後は土に返ると言うが、彼女の場合がまさしくそれだ。
あっという間に二時間が経ち、今宵は孫べえのご飯を頼まれているからと後ろ髪を引かれながら帰宅の途についた。
彼女は若い頃小説を地で行くような激しい人生経験を重ね、ようやくこの境地にたどり着いたようだった。色んな試練は尚も降りかかってはいるようだが、ま、何事にも終わりは来る。内心でエールお送りながら彼女の話を聞いていた。
照りつける太陽に向かい車を走らせながら、「みんな幸せになろう!」と思ったことだ。