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2024年1月21日 (日)

健気な人達。

今宵はお嬢の演劇部分の通し稽古。大変難しいことをやろうとしている。この性格は治らない。何もそんなことしなくても歌だけ歌ってりゃそれはそれで良いものをと想わないでもないが、なんせ、ご本人達が狭い道をなんとか頑張って通り抜けようとしているのを外野が止める訳にもいかない。そして、今宵漸く通せたのは何しろ良かった。

終わってから二人とも猛反省。が、第三者的にはこれで良いのだと思っている。演劇とはそうしたものだ。やればやるほど良くなるのは分かっているが、体も大事だ。助っ人で入ってくれた人も、非常に勘の良い人で、少しのアドバイスでグンと良くなる。音響さんも慣れた人で、無理難題にちゃんと応えてくれている。結局こうしたことは一人ではどうにもならない。思うような絵を完成させるには、色んな要素を担ってくれる人が必要。今回もいろんな人が協力してくれる。ある意味贅沢なことだ。

ピアニストは、本番まで走り続ける、と言うが、こちらとしては、いやいや休んで頂戴と言う立場。一日一日をしっかり大切に過ごしたいという彼女の情熱に押され続けてここまで来ているが、お嬢には休息が必要だ。声は健康な体を求める。それは心身共にということだ。そこが楽器の人と違う点だ。既に胃の具合が悪いと訴えているお嬢に、まさか子供の面倒は見るなとも言えず、少しばかりヘルプに回るだけだ。こちらとしても出来る事は全部やろうとしているが、、、、。東京で結婚後に芝居をやったときは、マンスリーマンションに一人逗留して稽古に通ったほどの集中力が必要だった。それを思えばお嬢は頑張っていると、母親としては評価したいところだ。

昼間は、ミュージカル時代のOB達との朗読研究会。その後絵本の読み聞かせの練習に一人でリーダーの家に移動。これは二人だったため、個人的な話しにもなる。そこで彼女が面白い事を話してくれた。ミュージカルをやっていた頃は、子供の誕生日も忘れ、子供が何歳になったかも忘れていた、と言う。クリスマスも前日に思い出しプレゼントが買えず、「サンタさんはね、今年はものすご~く忙しいから現金なんだって。」とお金にしたことがあったとか。その件は、成長した息子さんが今だに言うと笑う。が、実は、罪悪感で一杯だったその頃、子供達も父親もうるさい母親が居なくて、一日中好きなことをして居られて嬉しかったようだ。パチッとミュージカルの団体を解散し、毎日家に居るようになると思いとは逆の反応だったそうな。「ええ~っ?お母さんお出かけしないの?」と何度も言われたと言う。なかなか愉快なエピソードだ。

ま、そんなものだろう。実際心の中ではうちの孫べえも母親を応援しているようだし。婿殿も同じ。ま、どうあれ、お嬢は信じた道をまっすぐ走るしかないのだ。

一生は短い。本当に短い。みんな、やれる内にやりたいことはやって欲しい。

夕べ、なんと10時間も寝た。そのせいで、今日は元気。どうやらお嬢も同じくらい寝たと言うから、気象に関係しているのかもしれない。

明日はこけ枝師匠とさん蕎師匠の寄席に行く予定。ひと笑いして、このストレスを吹き飛ばそうか。ふ~っ

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