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2023年7月17日 (月)

生涯現役、ねえ。

近頃過去に思いを馳せることがままある。自分から求めているわけでは無いが、例えばミュージカル団体に関してはインスタに過去の公演が次々と更新され、それはA君の仕事ぶりによるものだが、一本ごとに的確な紹介がなされ、思わず惹きつけられる。そういえばそうだった。あんなこともやったなあ。福祉公演と銘打って各施設を駆けずり回り招待させて貰ったり、その行為がただ招待するだけでも非常に難しいという現実を知ったり。。。我々の公演は土日が多かったため、その日にご招待するといっても、施設の職員がそれに合わせて出勤しなくてはならない為、実現が困難を極めた。それでも何カ所かの生徒さん達は参加してくれて、当初の目的を一部達成することが出来たのも、懐かしい思い出だ。あれをやっていた頃はナントいっても若かった。出来ない事は無いくらいに思って活動したものだ。

演出というものを勉強させて貰ったのもこの団体でのこと。躓いたり折れそうになったりしながらなんとか皆に助けて貰って一つ一つ仕上げていった。当時からオペラをやっていたため、そしてその難解さをなんとかしたいと考えていたこともあり、このミュージカルにオペラの題材を取り込んでより分かりやすいものに仕上げたのも思い出す。「ラ・ボエーム」を題材にした時は、出口でお客様を送り出すとき何人もの方が涙をふきふき出てこられ、ご挨拶も十分出来なかった記憶がある。当時ボイトレで参加してくれていたI先生は、「見る人全員を泣かせる演出が必要だよ。」とアドバイスをくれたが、ほぼ期待通りになったようだった。

そして今日は偶然「真夏の夜の夢」をやったときの集合写真が出てきてギョギョギョ。凄いメイクで一人場所を取っている。そりゃあ森の妖精の女王タイターニアの役だから仕方が無いんだけど。

で、今FBを覗いていて普段見ないところを見ることになり、ちぇちの書き込みを今更見ることになった。こんなのメンバーがいつ投稿してくれていたのか全く知らなかったが、全国のオペラ団体の人達がこれを見に来てくれているではないか。かなり興味を持ってくれていたんだと分かる。以前の公演チラシや練習風景など、色々あってつい見てしまうが、こういうのはいつか消えて仕舞うんだろうなあ。

兎に角、こういう舞台を作るのは一人や二人では絶対出来ない。沢山の人々が同じ一点を見ながら完成させていく物だ。作品を周辺で支えてくれる人達も大勢必要だ。照明音響舞台製作、、、一本の作品を作ることは一大事業なのだ。

オペラに関して言えば、我々のようなアマチュアでさえ、一度に50人以上、時には100人の人が関わるのだ。今思えば恐ろしいくらいのものだが、必死になると結果は考えないで突っ走る自分のような人間がいて、踊る阿呆を作り出す。

振り返れば我が人生、なんと色とりどりだったことか。

と思う矢先、東京から帰ってきたお嬢が言うには、「お母さん、生涯現役の人は凄いよ!まだまだやることが在るんじゃないの?」と今回の旅で接触してきた人々のことを話題にする。自分自身もかなり刺激を受けて帰ったらしく、「孤独に歌の世界を追求し続けることだと思う。」とかしおらしいことを言ってる。確かにそうなんだけどねえ。はてさて?

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