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2023年4月10日 (月)

コンサートのある旅路。

又一つ旅が終わった。という感じ。娘のシャンソンコンサートが無事終了した。準備から練習、段取り全て順調に終えて臨んだが、なんといっても本番は緊張する。自分自身年取ったなあと、会場での緊張と疲労感につくずく思う。「お母さんはもう歌われないんですか?」という複数のお客様からの質問に曖昧に答えつつ、チョットもうエネルギー不足かな?と考えている自分がいる。驚いたことに23年前にとある結婚式で歌わせていただいたことがあり、その時の新郎のお母様から声をかけていただいた。他にもある画伯のパーティで歌ったのを記憶してくれていた人もいて、あらま、てなもんだ。「蛙の子は蛙で同じような事をやっております。」と答えておいたが、よくぞ覚えていてくれたものだ。

コンサートは期待以上の出来だったと思う。PIANISTも此方の要望通り、というより、それ以上に乗りに乗って演奏したし、歌う娘もしっかりと表現出来たと思った。出口で送り出しの時に殆どの人から次回もお誘いくださいと言われ嬉しい限りだった。今回コラボして下さった画伯も大興奮で、娘とハグして大絶賛して下さったのは嬉しかった。

そして一番は「ひまわり」で多くの方が真剣に耳を傾け、涙涙の場面があったこと。これは心底ホッとした。何日もかけて構成を考えて、PIANISTと共に練りに練った編曲だったのだ。そして役者の娘の朗読が真に迫り、あの映画を彷彿とさせたのだろう。一口に「反戦」を歌うと言っても表現如何ではしらけたり反感を買うだけになる。聴く人の心の奥にまで届くものになったようで、これは本当にやって良かった。お客様の中に短歌の会から若い女性達や友人達がたくさん来てくれて、シャンソンは初めてだったけど好きになりました、凄い表現力に驚きましたと 口々に涙目で言ってくれたのも嬉しかった。

そして二日目の昨日の終演後は、手伝ってくれたスタッフとの打ち上げも和気藹々、楽しいものになった。公演の成功はこういう人達に支えられてのものだ。有り難い事。

が、もうもうエネルギー切れ。山ほどの大道具をこちらの車に積み込んで、帰宅してからは何もする気が起こらなかったが、もっと疲れているはずの娘が追っかけてやってきて、車からそれらの荷物を家の中へと運び込んだのには驚いた。流石に裏の二階までは無理だったが、舞台が上手く行って気分が高揚していたのだろう。二人でお茶で乾杯して午前様になる前に帰って行った娘を見ながら、その背中に声にならない声で声援を送ったものだ。よく頑張ったね!

とにかくこの日はメチャクチャなスケジュール。朝は母の三回忌。しかも、よりによってこの日しか空いてなかった業者が家中に手すりをつけにやってきた。夫が留守番に回り、こちらは娘が迎えに来た車に乗って出かける。そして選挙を済ませて、公演の準備。予定時間の午後2時半に現地到着。そこから終演ごの打ち上げの10時過ぎまで怒濤のように過ぎ去った。

で、今日は朝寝して、夕食前にはお風呂を済ませとっとと寝るつもりが、明日が入学式だという孫べえと再びやって来た娘。昨日がお婆ちゃんの三回忌だったけど、本当は今日亡くなったから、晩ご飯一緒に食べようと、ワケワカメの理由を言って結局一緒に食べる。おみっちゃん、甘いな~。

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