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2023年3月12日 (日)

心の解放日より。

本日は観劇。「コルセット」というタイトルで、その名もコルセットという下着メーカーの会社を舞台に、そこで働く人々のそれぞれの生き方を描いて面白かった。創業者の二人の女性。Aは会社を大きくする前に結婚して子供をもうけている。その子が社員としてその会社でかつての同志Bの下で働いている。Bは結婚はせず、女社長としてひたすら事業に身も心も捧げているという生き方。全く違う人生の選択。時間が経ち、互いに50歳を過ぎてそれぞれが自分の人生これで良かったのか?と疑問を持ちつつプライドも持っている。その二人を取り巻く人々も、それぞれ悩みを抱えつつもどこかで折り合いを付けて暮らしている。30年ぶりに再会したAとBは会うやいなや互いを罵り合い自分の生き方こそが最良だと主張する。が、その裏側の本音は、互いの立場を羨んでもいるのだと悟る。そして形はどうあれ人間としての「しあわせ」を求める生き方こそが大切だと認め合う。それぞれが、「こうあらねばならぬ」というコルセットを外して、もっと自由に生きようと。

最初に女性の下着の歴史が映像で流れて、海外の昔のぎゅうぎゅうに締め上げたコルセットが紹介されたのも面白かった。そのせいで当時の女性はよく失神し、パーティ会場には女性が下着を緩める為の部屋まで用意されていたという。そうまでして男性の観賞用に成り下がっていた女性達。現代の変わりようがどれほど凄いものかってこと。

お芝居は非常にテンポが良く、絶えず笑わせてくれて久しぶりに大分笑った。どうやらABと近い年齢の人らしい笑い声がアチコチからず~っと聞こえていたのも、きっと共感しているんだろうとダブルで面白かった。

本日の運転手の娘はドンピシャリの年齢で、色々考えさせられたようだ。友人Kを送り届けるまで姦しくお喋りしながら帰ったことだ。この観劇後のお喋りがいつも楽しい。年齢によって受け止め方が違うのが醍醐味だ。

驚いたことに、車寄せにたたずんでいると、「やっぱり、見つけた!」と大声で近寄ってくる女性。こないだまでお世話になっていた病院の看護師さん。菜花を沢山摘んだとかで、ペーパーバッグまで用意して我々に分けてくれるではないか。大きな箱に一杯あったのに、我々に全部配ってくれて感激。早速夕飯で頂いたが新鮮で美味しかった。病院で色々お喋りして仲良くなった女性ではあったが、わ~おな事件だった。

夜はWBCを観戦して、今日は随分心が開放されたな~。

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