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2023年3月

2023年3月30日 (木)

しぬまでいきる。

ぽかぽか陽気に誘われて、夫と共に三木町の美味しい蕎麦やさんまで足を伸ばした。10割蕎麦で、しっかりした噛み応え。蕎麦のことは詳しくないが、ここのは美味しいと素直に思える。前回娘夫婦と訪れてそば茶を買ったのを思い出し、仕事中の娘にラインするとこういうのは直ぐに返事が来る。3袋欲しいだと。ま、なかなか行く所ではないから買って帰る。本当に田んぼの真ん中にあって、にしては観光バスでも止まるのかと思うほどに広い駐車場。山に囲まれた周辺は桜などが満開で、まるで信州の田舎にでも来たような錯覚に陥る。

帰宅してからはシャンソンの本番が迫ってきて、お客様用のプログラムやら、JASRACへの書類やらと事務仕事がタップリ。まあ嫌いじゃないから良いようなものだが、ボランティア人生半端ない。

腸活にサツマイモが良いと教えてくれて以来、色んな形で食べているが、今日は炊き込みご飯。先日わざわざお持ちいただいた牛乳と焼き芋のミックスジュースはまだ作ってないが、そのうち、、、。確かにお腹の具合が良いみたい。病院で毎朝必ず出ていたとあるメーカーのヨーグルトも近頃は売ってるお店を発見してそこで沢山買い込んでいる。ま、何かと健康に気をつけて、今日報道で訃報があった奈良岡朋子さんほど長生きするとしようか。

今日の天声人語にあった子供の詩。「いちばんすきなものをみつけたら たいせつにしてしぬまでいきる」これだなあ。

2023年3月29日 (水)

ある戦い。

先日のプールが祟り、昨日今日と股関節が異様に痛い。リハビリは来週からだし、自分で何とかと思ってもなかなか効果的に出来ない。どうもプールでやり過ぎたらしい。。。何だかねえ。

でも、毎日毎日色々あって、休んでいるという訳にはいかない。生活パターンもすっかり夜型に戻ってしまった。

次号の短歌のお題が「学校を詠む」だが、それをたまたまやって来た友人に言うと、即座に、「そりゃあ、一杯詠めるわよ。」と他人事だと思って軽々と言ってくれる。そして、指折り数えて、最初に出会った時から60年が過ぎたと計算する。続いて、「信じられないわよねえ。」となる。彼女曰く、「自分自身では余り年取った感がないけどねえ。今まだ50代のつもり。」と言うから思わず、「そりゃあ言い過ぎでしょう。娘の年じゃん!?」と言ってはゲラゲラゲラ。

まあ確かに、自分自身でも実年齢とは到底思えないのだが、、、。ただ、今のこの調子では、やっぱり年は年かあ~、とがっくりするばかり。

今日も娘の練習に付き合いつつ、体力の消耗の著しいのに辟易。やっぱり老体に手術はダメージが大きいのか。娘もPIANISTも同じ年頃で共に更年期障害。てなことで、お互い同病相憐れみつつの3時間弱みっちり。終わったら、だら~~っ!ま、本番は別の力が湧くから大丈夫でしょう!と言って解散。イヤハヤイヤハヤ。いろいろなものと戦っている。

2023年3月27日 (月)

男と女の間には~~。

朝からめまいがして調子が悪いとだらだらしている夫に付き合って、昼はうどん屋、午後になって塩江までプールにお連れ遊ばす。勿論どちらも自分の為でもあったが、、、。ところが、いざプールに行く段になって、夫が二台の車で行こうと言い始める。なんでも、運転している方が緊張しているので、いきなりプールより良いような気がする、と言うのだ。何をおっしゃるウサギさん。めまいがしてたんでしょうが?ワケワカメ、とばかりキッパリとお断りして、強引にこちらの車に乗って頂き、予定通りの時間を過ごし帰宅した。

確かに自分の場合、医師の言うようにプールでのリハビリは痛みもなくスムーズで、これからはちょくちょく出かけようと思ったが、やっぱり遠い。近場でなんとかしたいもの。

それにしても夫の事は良く解らない。薬の副作用だと本人は言うが、それにしても体調が悪いからと家ではだらだら。プールから帰ったら夕飯を食べて直ぐに会議だとかでお出かけ。でもって9時前に帰宅して、「しんどい」を連発してとっとと寝室へ。理解不能。

プールで出会った女性が、「こちらの言うことはホントに聞かなくなってきた。」とぼやいていて、「近頃はもう干渉しないことにした。」とも。いつまで経っても何年共に暮らそうが、男と女の間には、深くて暗い河がある~~~。てなもんだ。

それにしても山の方が桜の開花が進んでいる不思議。ほぼ満開に近い。これから暫く楽しみなことだ。ラインで送られてくる栗林公園の様子も良い感じになっている。

どこかへ花見に行きたいなあ。行くかな?行くだろう。きっと行く。手ぐすね引いて待っている友人がいる。

 

今日もWBCの余韻をテレビで楽しんでいるが、監督のインタビューが夕方流れていた。一部聞いたが、矢張り素晴らしい監督だった。一番凄いのは、ずっと選手達を信じていたという部分。信じられた全ての選手達はあの追い込まれた局面で力以上の働きをしたということだろう。全員が同じ方向を向いた結果だった。今や死語のようなスポーツマンシップと言う言葉を、改めて感動と共に蘇らせてくれたなあ。

2023年3月26日 (日)

砂嵐だって?

予約していた整形外科に時間通りに到着。予定通りの手順で来週からのリハビリに関する手続き終了。そこから、お嬢にお願いされていた小道具の縫製を友人宅に依頼するため車を回す。三木町辺り桜の開花が進み、医大近くの桜はほぼ満開となっていて、田んぼには色とりどりの花が咲き、チュウーリップの黄色なども庭先に見えて、白山はピンク色がチラホラ。春だなあ、と、、、本当なら窓を開けたいところだが、空はあちらの国の黄砂の為だろう、ぼんやりとぼやけていて、窓を開ける気にはならない。それでも、一応春めいた風景を満喫しつつ目的地に着き、用事を済ませて帰る。その時点で午後の来客がお待ち遊ばしていて、急ぎ仕事に掛かる。この人は乳がん全摘しているが、殊の外明るい。きっとそのせいで、抗がん剤の使用後に毛髪が抜け落ちても直ぐに生えてきて、医師も驚いたという。彼女曰く、「私、別に長生きしたくないんで。」なるほどねえ。そういうものかも知れないなあ。「死にたくない」と苦しむことで、寿命がかえって縮んでしまうってこと、有るかも知れない。

今、面白い本を「聴いている」が、神様とのおしゃべりというその本は、なかなか面白い。難しい哲学を笑わせながら解説して、例えば、「金持ちになりたい」という願望を叶えたいのは、「何もしなくても良い状況に憧れる。楽したい。」ということなら、金持ちになるためにあくせくせず、今すぐに楽すれば良い、と言う。まあ、そういったことを非常に分かりやすく教えてくれる。要するに「老子」の言うところの「足るを知る」ということだが、確かにこれは時々と言わず、常に思っていなければいけないことだろう。今に満足することで人は豊かになれるものだ。

この寝る前の30分、朗読を聴くというのは自分的には結構気に入っている。子供達に寝る前に本の読み聞かせを毎日していたのが蘇る。が、実はいつ眠りについたかは定かではない、という難点がある。大事そうな部分は再度かけてはいるが、やっぱり字で読む程には完全には聞けてない。これは作者には大変失礼なことだろうが、ま、お許し頂こう。

そういえば、先日短歌の会に遂にAIが登場してきた。20年以上に及ぶ歴史がある為、過去のデーターから何かを探し出したりするのには、人の手ではなし得ないことを短時間でやってのけるから、メチャクチャ便利になったという次第。そこで、実験的に、「このお題で短歌を詠んで」と命令した人がいて、それがそこそこのものを答えとして出してきたのに驚いたり笑ったり。もっと細かく指示すれば、もっと良い歌が出てくるかも知れないと思わせた。自分も何かやってみようかと思ってはいるが、まだ実験してない。なんとなく、まだ大人のおもちゃ的な感じが抜けきれないためだ。こういうものに、磁石に吸い寄せられるように反応するのは矢張り若い人だろう。

ま、そのうち。。。。

俵万智の作品を読み進めているが、石垣島に子供と共に原発の影響から逃れて住んでからの生活が、つぶさに分かる歌となっている。

  沖に出て小さきカヌーとなりながら手を振るものを若者と呼ぶ

 

  マングローブの家族寄り添う 海辺でも生きていこうと決めたものたち

 

     地図に見る沖縄県は右端に落ち葉のように囲われており

2023年3月24日 (金)

ガンバ。

何をやっても異常に疲れる。季節の変わり目というのもあるかも知れない。退院後の疲労感かとも思うが、なんとかせねばと思いつつ今日も夕飯の準備中食欲も湧かず、味噌汁の味もイマイチ取れない。そうこうしているうちに夫に電話が入る。元同僚からで、私も知っている女性が脳梗塞の後遺症で苦しんでいると言い、その夫という人も脊椎間狭窄症で悩んでいるという。「それからすると、おかあさんは元気な方だ。」としきりに言う夫。まあ、確かに同じ年齢の人達からすると多少そうかも知れないと思ってみたり。

夕べは、夕食後急ぎ会議に出かけた夫を待つことも出来ず、とっとと自室に引きこもり。アレクサに命じて大音量で音楽をかける。これが予想外に凄い曲ばかりで、久々にオペラのアリアやイタリア歌曲をドンドン聴いた。2時間は聴いたことになるが、聴く内に徐々に心が洗われていくような感覚に捕らわれて、昔それを歌ったことや聴いたこと、そうやって体感していた時期のことなどが思い出されて、時々は共に声も出してみたりしながら至福の時間を過ごした。階下で夫が帰宅したのも聞こえていたが、寝たふり。

が、またしても本日はだるい。

朝はシャンソンのレッスン生が来て、一時間ほど集中。それが終わって孫べえのお弁当を買いに夫を乗せて出かける。マンションにそれを届けてから老夫婦はうどん店。ホント、讃岐で良かった。食欲がなくてもうどんは入る。

帰宅してだるい体にむち打って色々片付けている内に時間となり、とある方の送迎付き施術のために車を出す。その方も驚いておられたが、運転はむしろ楽に出来ている。人の車に乗る方がしんどい状況。左足でホントに良かった。

Mさんは昔わが家で一緒に絵画をやっていた人。お互いさっぱり描いてないが、偶然にも短歌で繋がっている。とはいえMさんは最近なんとか賞も貰った程の力のある方で、共通の趣味なんぞと言うのも烏滸がましいほどお上手な人だが、共通の話題が多い。なので1時間ほどお喋りしての帰りの車の中では、「ホントに久しぶりにお話しが一杯出来て楽しかったわ~」となる。ご主人が施設に入所されて一年ほどの一人暮らし。毎日誰かと話さなくてはと友人知人に用もないのに電話する日々だとか。なるほどねえ。お体も不自由になれば外出もままならず、むしろそうやって対策を取れているのは素晴らしいと言えるだろう。この方のように高齢になっても知性の部分を自力でキープする努力をしてないとねえ。わが周辺。お手本となる人がわんさかいて助かる。

明日は新しい病院でのリハビリ再開の初日。ま、なんとかガンバロウ。

2023年3月23日 (木)

戦い。

WBCを楽しんだ一日だった。途中でのっぴきならない事情で残り1時間ほどはリアルタイムで見られなかったが、その後のメディアによる報道で見残し部分もしっかり見ることが出来た。おまけに、今日は夜になって娘親子と温泉に行き、そこのリラックスルームで大型テレビを堪能した。手に汗握る展開だったが、とにかく全員のチームワークの力を見せつけられた一戦で、仮に負けたとしても清々しい思いが残っただろうと思わせた。勿論、最後の最後の大谷の決めポーズは最大の喜びではあったが。

日本中の沢山の人がそれぞれに感動したり興奮したりがあっただろう。サッカーと違って単純明快なルールというのも有るかも知れない。小さな子供から年寄りまで楽しめるのが野球だ。

確かにスポーツで元気が出る。勝てばなおさらだ。が、大谷がメジャーの親友と抱き合うシーンは勝敗とは関係なく見る人の胸に熱いものを感じさせただろう。ゲームの敵は敵では無い。

 

戦争ではなく、こういう闘いにしてくれないかなあ、とテレビ画面で子供が発言していたが、そう思ってる人は大勢居るだろう。こんなに世界中の人が、「仲良く」戦えるんだから。知恵を出し合って何とかして欲しい。

我が国の総理が電撃的にウクライナ訪問とニュースが流れたとき、ある評論家が膝を打って、「良かった!よくやってくれた」と発言したのに対して、別の評論家は、「何の意味があるのか分かりません。」と冷ややか。さて、この先これが吉と出るのか凶と出るのか、、、。とにかく、この戦争、ナンとかなって欲しいと誰もが思っている。

2023年3月20日 (月)

病院とアニメの日。

退院以来初めての再診。担当医師は、「手術から約3ヶ月。見てください。こんなに人工骨の回りに骨が出来てきています。これは100点満点ですねえ。」とCTスキャンの画像を見ながら言われる。そうなんだ。なるほど。順調なのは確かみたいだ。と納得してホッとする。その場で書いていただいた紹介状を次なる病院に持って行き、今度はそこでリハビリに専念することになった。自分で運転するのはあまり苦痛ではないが、人の車に乗り降りするのは結構厳しい。その都度アイタタを繰り返すこととなる。これが無くなるまではかなり時間が掛かりそうではある。当面、自力のリハビリと専門家だなあ。

 

で、午後になってフト思い立って孫べえを映画でも連れて行こうかと電話してみると、二つ返事で行くと言う。最初からこちら好みでは無いのは分かっていたが、まさかの「推しの子」というアニメ。当然ながらはじめの方は寝たり起きたり。館内4人という状況で、まあ平日はこんなものだろうと思いつつ、気の毒なような、、、。が、途中で目が覚めて内容に入っていくと、これがまあまあ面白い。結局そこから最後までは見てしまって、続編が3週間後に上映されると聞いて、又連れてくると約束してしまった!

しかし、やっぱりこういうのがこんなに流行るのが良く分からないおみっちゃんではある。

只、我々以外の観客は別々の男性と女性、いずれも若い。ということは、うちの孫べえも結構な年齢までこういう手のものを見るんだろうか?ふ~む。

2023年3月19日 (日)

生きてる。

今日はうららかな空の下、コンサートとお茶会という洒落たイベントに友人共々4人で出かけた。娘の運転で先ずはランチから。友人の息子さんのシェフからお見舞いの言葉を貰ったりしつつ、楽しく食べていざ出発。まずはコンサートで、なかなかダイナミックなヴァイオリンの演奏。伴奏者がお姉さんだとか。有名な曲ばかりで楽しみ、お茶会の会場へと移動する。このイベントは昨年に続き二度目の参加だが、今回も高校生の茶道部らしい学生のお運びで美味しくお茶を頂く。

こういういかにも日本という作法は外国人には勿論珍しいだろうし、現代を生きる人々も殆ど外国人並の感想を持つのではないかと思う。本当に独特の世界観があるなあ。自分も大昔に一時期習った裏千家の流儀で、古来全く同じ作法が繰り返されてきているのだなあと改めて感動した。この一連の流れは、一つ一つに意味があり、全体に醸し出される雰囲気はある種の緊張感を強いられ、結果そこに清逸な空気が生まれる。。

ひさしぶりでもあり、どこか清々しい気分になって、会場の別邸の庭で記念写真など。

 

が、行きも帰りもそのようなお行儀の良い時間とは裏腹に、車が揺れていたのではないかと思うほどに大笑いの連続。姦しい女+ワン。どんどんオバタリアンに近づいてきているわが娘もしっかり話しの中に入ってきて、どれほど笑ったことか!今日初めてご一緒したKさんは、家に着くまで、面白かった、楽しかったの連発。再会を約して解散したが、きっと又近々会うんだろう。ま、こういう日があっても良い。

 

実は、日々の暮らしがまどろっこしいばかりで、通常の倍倍時間が掛かるじれったさに少々参っていたので、自分的には良い気晴らしになった。

 

明日は病院の再診の日だなあ、と考えつつお風呂から出た途端、東京の友人からの長電話。にゃんと2時間も喋りっぱなし。疲れた~~。

みんな問題を抱えながら暮らしているが、ナンとか笑って暮らせているのは、逞しいと言えるのではないか。結局最後は、「お互い頑張りましょう!」という言葉で締めることとなる。

 

生きてるだけで素晴らしい。

2023年3月15日 (水)

目には青空、心も満腹な一日。

 

今日も暖かい日中のお陰で、送迎付きランチと楽しいおしゃべりに気分爽快。二回りほど私より若い人だが、同じく股関節の置換手術を受けて1年ほどになる。彼女の紹介もあっての自分の手術だったので、色々術後の過ごし方など教わったり。。。彼女は芸術家で絵を描くばかりでなく染色や織物も手がける人。一度ご自宅にお邪魔したが素晴らしく無駄のない、シンプルイズベストなおうち。ずっとそこで一人暮らしだが、仕事を持ちつつのそういう暮らしはある意味女性の理想の形。最近は幼稚園児に絵の手ほどきをしたりその子達と一緒に町中アートも次々大作を作っているようだ。

暇を囲って鬱々としている夫も短時間このランチタイムに混じって暫く一緒に歓談。食べ終わったらさっさと消えてくれて、あとは女の時間。延々と話して、舌が回らなくなった頃にそこを引き上げたがお店の人も呆れたかも。

それにしてもわが家の近くにこんなお店があるなんて全く知らなかった。若い人はホント色んなお店を知っているなあ。

 

帰宅して彼女から頂いた美味しいケーキをやってきたお嬢と一緒に頂く。人気のこのお店のケーキは殊の外美味しい。

今日はいろいろなものが届く日で、ある方からは牛乳と焼き芋で作ったドリンク=整腸剤を頂き、まるでケーキと中和出来たかのように調子が良い。

夜ご飯の前には、友人からお手製のザボン付けの立派なのが届いたが、これは明日だなあ。朝イチではフルーツの中で一番好きと言ってたら、不知火が大量に届いた。

体に良いものと心に良いものを、上手に頂くこととしよう。。。。てね。

 

2023年3月14日 (火)

晴~れた空~。気分も上がる?

ぽかぽか陽気につられて余り行きたくなかったが夫とランチに出かけた。何故行きたくないかと言うに、まずは食べたい好みが全く違う。その上例え一緒に行っても楽しく会話しながら食べるというのは想像しにくい。なので、そういうときは大体夫は勝手にどっかで食べるし、こっちは家で適当に済ませるのが普通。が、あまりの好天気の上に、この体なので、まあ、お付き合いすることにして車に乗る前からどこにするかで揉めて、結局夫の都合の良い所に決めたのだった。ところがギッチョン。そのお店で偶然にも夫の昔の同僚とバッタリ。あちらはお一人で既に食事は終わっていたようだったが、我々のテーブルに珈琲ともどもやって来た。つい二、三日前にこのご夫婦の噂話をしたところでもあったので、正直驚いた。そこで思いがけずお互いの現況を話し合ったり、共通の知人の話で盛り上がることに。このAさんは職業とは別にアコーディオンの名手で社内結婚した奥様は確か合唱とかされていて、音楽繋がりだったと思う。彼は今も現役の奏者でバンドを組んでかなり忙しく活動しているらしい。本当に何年ぶりかでゆっくり会話して、昔が蘇ったものだ。当時は社員同士が家庭訪問しあって親交を深めていたものだが、いつの頃からかそういう事がさっぱり無くなった。時代の流れなんだろう。だからとても懐かしい思いに満たされた。彼も普段から昼は別々に食事しているという。常に奥さんから外に出て活動せよと指令が出ているらしい。思いは皆同じだ。

スタートがこれだったので、続いて買い物にも同行することにした。これは本当に我々夫婦にとっては珍しいこと。せっかちな夫と買い物なんて、正直ゴメンだが、まあ、荷物を持ってもらえる、てことで。ま、お陰で気になっていたものを少々揃えることも出来て、共にご機嫌で帰宅。夜は会議だという夫の為に夕飯の準備にとりかかる。が、食後はこっちはダウン。あちらはお出かけ。

ま、こんなもんでしょ。老夫婦にしては、よく動いた一日だった。

明日は股関節仲間がやってくるはず。色々教えてもらわなくては。ふ~っ。

2023年3月12日 (日)

ようやく出た大谷ショータイム。

ゆったりを心がけて暮らそうと思いつつ、毎日バタバタと過ぎていく。これを充実と呼ぶのは、ちと違う気がするが、まあ仕方が無い。自発的にと言うより他者からの要請で動いていると、どこかしら満足感がない。「動かされている」感が自分の中に忍び寄ってきている。右に左にバッタバッタと片付けていた時代は過ぎ、やってくるものを、なんとかかんとかこなすに留まっている今の自分。家の中でも杖をついているという現状が、これに拍車をかけている。

そんな中で本日の一番大きなお仕事として、お嬢の音楽練習がPIANISTと共にわが家であった。コンサートの中でも重要なポジションの曲をその構成をメインにしっかりと創り上げたのだが、これは非常に難しい作業で、お互いの感性を持ち寄り、妥協することなく、大きくそして緻密に編成するという作業に終始した。これはある意味実験的なことでもあり、あくまで聴衆の心に丁寧に届ける為の作業でもある。ある届けたい思いがあって、それをどうすることによって正しく伝えられるか?そのためには何が最も重要なのか?三者が互いに議論しつつまるで音楽で彫刻するように一つの楽曲を創り上げる。難しいがやり甲斐があり、どんどん全員に熱が入ってくる。、、、大変だが、やっぱり面白いのだ。

ピアニストのTさんが言う。「表現力って、どうやったら身につくんでしょうかねえ?」「本を読む事ですか?etc?」まあ、こういうのは全ての表現者が悩むことではあり、完璧な答えなどあるはずもない。そして一つのものを表現するやり方は無限大にあるだろう。

解散した後、即座に夕飯の支度。勢いが付いているためか、案外こういう日はなかなか美味しいものが出来たりする。しかもあり合わせの食材で。使い残していた白菜、太い白ネギ、鶏肉がメインのホワイトシチュー。チョイと味見したお嬢は嬉々として持ち帰る。こっちも沢山余っても老夫婦二人では困るばかりだから丁度いい。

 

一日の終は、WBCの快勝劇。本当にこのまま勝ち進んで世界一なんて事になるんだろうか?なりそうだなあ。

心の解放日より。

本日は観劇。「コルセット」というタイトルで、その名もコルセットという下着メーカーの会社を舞台に、そこで働く人々のそれぞれの生き方を描いて面白かった。創業者の二人の女性。Aは会社を大きくする前に結婚して子供をもうけている。その子が社員としてその会社でかつての同志Bの下で働いている。Bは結婚はせず、女社長としてひたすら事業に身も心も捧げているという生き方。全く違う人生の選択。時間が経ち、互いに50歳を過ぎてそれぞれが自分の人生これで良かったのか?と疑問を持ちつつプライドも持っている。その二人を取り巻く人々も、それぞれ悩みを抱えつつもどこかで折り合いを付けて暮らしている。30年ぶりに再会したAとBは会うやいなや互いを罵り合い自分の生き方こそが最良だと主張する。が、その裏側の本音は、互いの立場を羨んでもいるのだと悟る。そして形はどうあれ人間としての「しあわせ」を求める生き方こそが大切だと認め合う。それぞれが、「こうあらねばならぬ」というコルセットを外して、もっと自由に生きようと。

最初に女性の下着の歴史が映像で流れて、海外の昔のぎゅうぎゅうに締め上げたコルセットが紹介されたのも面白かった。そのせいで当時の女性はよく失神し、パーティ会場には女性が下着を緩める為の部屋まで用意されていたという。そうまでして男性の観賞用に成り下がっていた女性達。現代の変わりようがどれほど凄いものかってこと。

お芝居は非常にテンポが良く、絶えず笑わせてくれて久しぶりに大分笑った。どうやらABと近い年齢の人らしい笑い声がアチコチからず~っと聞こえていたのも、きっと共感しているんだろうとダブルで面白かった。

本日の運転手の娘はドンピシャリの年齢で、色々考えさせられたようだ。友人Kを送り届けるまで姦しくお喋りしながら帰ったことだ。この観劇後のお喋りがいつも楽しい。年齢によって受け止め方が違うのが醍醐味だ。

驚いたことに、車寄せにたたずんでいると、「やっぱり、見つけた!」と大声で近寄ってくる女性。こないだまでお世話になっていた病院の看護師さん。菜花を沢山摘んだとかで、ペーパーバッグまで用意して我々に分けてくれるではないか。大きな箱に一杯あったのに、我々に全部配ってくれて感激。早速夕飯で頂いたが新鮮で美味しかった。病院で色々お喋りして仲良くなった女性ではあったが、わ~おな事件だった。

夜はWBCを観戦して、今日は随分心が開放されたな~。

2023年3月 9日 (木)

河津桜と野球。

慌ただしく時間が流れていく。何をするにも本来の倍の時間が掛かっているのもあるだろうが、いわゆる用事も次から次へと現れる。そして、その間隙を縫うように、今日は友人と河津桜なるものを見に東かがわ市の土手沿いまで出かけた。なるほど、濃いピンクで思ったより沢山の樹で美しい。やや曇り空だったせいかそれほど多くの花見客はいなくて丁度良い花見となった。多少風が冷たい感じはあったが、あと数日もすれば満開だろう。

年取るごとに桜が好きになるのは自分の中の七不思議。うんと若い頃はむしろ嫌いな花だった。季節的に別れの時期に咲く花だったりもするし、小さな花の寄り合う様より、一輪で咲く花の方に惹かれていたのだが、いつの頃からか全く逆になってきた。

そして近頃思うのが、日本中の桜の木が随分大きくなってきた、ということ。昔はこれほどどこにでも見事な花が咲いていたとは記憶にない。矢張り成長しているのではないだろうか?

夜になって楽しみにしていたWBCを見た。こんなに丁寧に野球を見たのはそれこそ何年ぶりか?大谷選手の効果だろうが、幼い頃、父が好きでよくテレビを見ていたのだが、そのころと同じようなブンチャカ鳴らす応援団の音がとても懐かしかった。マスクをしての声出しも結構聞こえるもので、応援も派手で面白かった。が、大谷選手の功績は想像したより地味でちと残念。メジャーであれほどの事をやっている人にしては、ムムム。彼ほどの人でも緊張を強いられて本領が発揮できなかったようだ。すこし気の毒な気もしてみたり。。。

まだ何日かあるみたいだから、又楽しませてくれるだろう。

ちかれたび~。

2023年3月 5日 (日)

本当に必要なものは何?

スマートウオッチを使い始めて長くなったが、結局一番多く使っているのは時計機能。次は睡眠時間と運動量の計測。ラインなどメッセージを受けるのもやってはいるが、それほど緊急性の高いものは無いから余り使っていないのと同じ。無ければないでそれほど不自由でもないんだろうと思いつつ惰性で使っている。病院でリハビリを受けて居るときに年寄りが持っているのが珍しかったのか、しきりに話題にされたが、友人達も段々持っている人が増えている。中には音声入力が出来るようにして、時計に向かって喋って要る人もいる。「ホントに、機械って頭悪いから、私の言うことを間違えてばっかり、」とかなんとか文句を言っているが、これは入力側に原因がありそうだ。

 

先日プレスリーの娘が若くして亡くなったというニュースが流れた。それを思い出して今日たまたまNetflixで見たのが最近彼の生涯が映画化されて話題になったもの。友人から映画館で見て面白かったとは聞いていたが、確かに良く出来ていた。彼が頂点にいたときから、コーラのせいだと噂された肥満体になって没落していくまでこの自分も同時代を生きていた事は感慨深い。映画には知らなかった事も多々描かれていて、改めて彼の価値に思いを馳せた。その中でも、彼が如何に異端児であり、ときの政治や思想に抵抗して生きていたかが強く描かれていたのを見て、あの魅力はそこからも来ていたのかと再認識。彼によって、黒人も白人と同列に舞台に立ち、アメリカ社会の偏見を大きく覆した功績は大きい。それにしても、純粋なるが故の悲惨な人生はあまりに気の毒だ。そして、彼が愛した娘が何度も結婚離婚を繰り返し、どうやら求めた愛が得られずに人生を終えたらしいのは、彼の生涯にリンクして同情を禁じ得ない。

それにしても、歌はパッションだとつくづく思った。いや、歌だけではない。生きることに情熱を失ってしまっては、何も出来ない。限りある人生。大切にしなくては。

2023年3月 4日 (土)

短歌・歌会・シャンソン・哀愁のパリ。

本日は短歌の歌会であった。いつになっても苦手意識から抜け出せない短歌の世界。おこがましくも今日は司会まで仰せつかってしまった。12名の作品を前に、全員がそれぞれの意見を述べ合い、最後は作者登場しての言い訳?告白?タイム。作者の思いがすぐにみんなに伝わるものばかりではなく、とんでもない解釈にさらされる場合もあるし、それぞれ一喜一憂ということも起きる。ある意味推理の世界ともいえる。言葉の概念がそれぞれの年代や生きてきた環境などで違っているのだから仕方がない。でもこれが、誰が読んでもピタッと来ると気持ちがよいものだ。そうなるためには、両者の共通世界観がなければならない。ま、色々な人がいて、色々な感覚を持っていることもあり、毎度そうそうぴったりと来る歌に遭遇するものではない。が、歌会の場合、作者の意図するところを教えてもらえるという利点があり、解釈に幅が出る。そしてそれが未来の解釈に役立つという意味で、歌会は必要なものだろう。

 

実は昨日はお嬢が持ち込んできたお昼のお弁当でカレーをチョイスしたのが間違いだった。おそらくはアレルギー物質が混入していたらしく、異常な腹痛に悩まされ、もちろん夜ご飯も食べられずダウンしていた。そのうえ、短歌の会員の訃報があり、葬儀に行こうかどうしようかで悩んだのもあって、精神的なダメージが加わわった。手術を勧めてくれた女性から、人込みは当分避けた方がよいと思います、とのアドバイスがあり、胃痛と履いていくべき靴がないことにも気づき、こちらは断念したのだが、、、。現在リハビリ用の靴を履いているし、杖は離せないのだ。

で、歌会の司会はお断りすべきかと考えたが、何も食べずにたっぷり寝たら回復したので、予定通りとにかく進めた次第。やはり、長い入院で全身的な体力の消耗があって、色々弱くなってしまっているんだろうと思う。

 

で、歌会が終わった途端に印刷会社から電話があり、無理を言って作ってもらったものが仕上がっているとのこと。コロナ明けもあって、異常に多忙な業界の方に助けてもらったのは、お嬢の春のコンサートのDM。今回はそれほど沢山の人が入れない場所だが、それでもある程度はご案内する必要がある。4月8,9日の二日間。あまり日がない。練習とこうした作業と、、、ちぇちが終わっても同じようなことをしているというわけだ。そして多くの人が応援してくれている。ありがたいことだ。今回は、偶然パリの情景を描く画家の絵とのコラボ。その名も「哀愁のパリ」その絵たちを前にシャンソンを繰り広げるということになった。これは素晴らしい。娘はついてるなあ、と正直思う。こんなこと、企画しようにもなかなか実現するのは難しい企画だ。パリの情景を前に、そこに息づいている人々のことを歌う。相乗効果が出るのではないか。

絵が好きな人にも来てもらえそうな。。。

 

シャンソン20区。2023春。インほのほ。あと1か月だ。

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