« 体のリハビリ+。 | トップページ | 老害ねえ。 »

2023年2月 1日 (水)

アクシデント。

突然のめまいに襲われて目が覚めた。まるで大地震に見舞われたように、ベッドが真っ二つに縦に割れたように感じて狼狽え、それが地震などではなく、めまいのせいだと分かるまでに数回発作に襲われた。しかし、これには身に覚えがあった。12年前に東京で救急車で運ばれたときの状態と全く同じなのだ。が、あのときより症状は軽い様に思った。吐き気も無い。この深夜に大騒ぎしても医師も居ないし、朝まで待とう、と考えた。そして6時になってナースコールに手を伸ばし、「すぐに行きますから」という夜担当の看護師の声にホッとした。彼女が駆けつけた時もまさしく目の前がグルグルしていて、頭を持ち上げることも出来ない。吐き気はないか、頭痛はないか、他に異常はないか?という矢継ぎ早の質問に我ながら心細げな返事をする。そして、一度引っ込んだ看護師は再び現れて、「ドクターが来ますからそれまでお待ちください。耳鼻科の医師にも連絡をしてありますから。」

とんだ大騒動だ。やっぱり朝で正解だ。と思った時、担当医師がいつものように顔を出してくれた。曰く、この病院にはめまいの専門医がいますから、後で診察して貰ってください。

そして、暫くして車椅子で階下に降りる。12年前の経験を話すと、予想通りそれと同じだと言われる。ただ、矢張り12年前とは診察方法が全く違った。やっぱり医学はかなり進歩している。そして、医師は事もなげに、「まあ、一ヶ月くらいで良くなるでしょう。入院中ですよね?1週間後に又診ましょう。」と薬は無いことを告げる。そして、日常の過ごし方をアドバイスしてくれる。それも、以前とは全く違う。驚くことに、「めまいをドンドン引き起こすようにして下さい。それによって、浮遊しているものが在るべき場所に落ち着くのを待ちます。」理屈はとても良く分かったが、これはかなり苦痛。あのめまいを耐えなくてはならないのかと考えただけでウンザリした。が、そうするしか方法が無いと言われ、覚悟を決めた。で、自宅だと相当動いているのが、入院で全く動き方が変わっているのがその主な原因でしょう、と言われ、それにも納得した。「ストレスもありますしねえ。」

自分ではかなりストレスと戦っていると思っていたが、日常とは相当違うということだろう。発作の時は、脳梗塞やくも膜下出血を疑ったが、どうやらそれでは無いらしい。助かった!というのが本音。

で、一昨日は初めて部屋でのリハビリとなる。そしてそこからは毎日理学療法士が部屋までお迎えに来てくれる。チョイと逆戻りの感があるが、ま、なんとかなるだろう。

ガマンの日々が薄れるどころか、濃くなった。こうなったら矢でも鉄砲でも持ってこい!ってね。

« 体のリハビリ+。 | トップページ | 老害ねえ。 »