晴れの日。
今朝早くは外が霧に被われ、昼近くになって春を思わせる良い天気となった。理学療法士M君の提案で、午後は初めて外を歩いてみることになった。これは嬉しい。めまいもかなり収まり、段々快復しているのを感じているが、一旦外に出たら里心が付くだろうなあ、と思っている。一昨日は刑務所の囚人よろしく院内のテラスをM君の手引き?でソロリソロリと歩いたが、それだけでも嬉しかった。矢張り人間は外気の中でこそ本当の息がつけるのだろう。
M君はとても面白い青年で、毎回のリハビリでは笑わせてくれている。それだけでなく、此方にも優しい質問を投げかけてくれることも多く、二人で大笑いすることもしばしば。見回してみるとどの担当者もそれぞれの患者とそうやって絶えずお喋りをしながらやっている。これは色んな意味で重要なことだと思う。コミュニケーションこそが治療の要だろう。今日はMくんがホストの勧誘を受けた事などで盛り上がった。イケメン君の彼ならではのエピソードだろう。そういえば、こうやって老人にも優しく接する技術は、ホスト君たちのそれと同じ要素があるのかも知れないなあ。