ステージ。
ぼちぼち自分の脳裏には「退院」の二文字が点滅し始めては居るが、今日のリハビリではなんだか調子が出ない。たまたまいつもと違う理学療法士の女性が、「天気悪いですからねえ。」と言う。なるほど、そういうこともあるかも知れないなあ。痛みさえ無くなればかなり普通にもどれるんだけどねえ。
親戚の女性からラインが入り、一家全員がコロナにかかりようやく終わりました~、とあった。巷ではやっぱりそういうことが多々あり、病院でも神経質になっているんだなあ。しかし、例えば理学療法士なんていう職業の彼らは大変だ。二重マスクにゴーグル。元々メガネの人は二重だ。そして手袋だから、指先の感覚も鈍くなるらしい。毎回使用したベッドはじめ、用具類は全て消毒しているし、室内の出入りは患者だって必ずアルコール消毒だ。お陰で手が荒れてしょうが無い。
しかし、マスク外しても良し、と言われても多分多くの人がマスクはするんじゃないの?と思うけどねえ。特に日本人は元々風邪が流行っているというだけでもしてたもんねえ。どうなるんだろう?
一日三回のリハビリは結構忙しい。三度の食事の間にはやれ検温だの血圧測定だのという看護師さんのチェックから始まり、お掃除の人、衣類レンタルの人などの出入りがあり、ドクターの訪問もある。 その合間に自主練したり、洗濯したり、シャワーの時間を予約して使ったり。。その合間にこうしてパソコンだ。人間あれこれやってる方が間が持つというか、気分が良いものだ。お嬢からは時折遠隔操作であれやれこれやれと言われて作文などやっているが、ま、それも悪くは無い。自分が役に立っている感は大事だ。
昨日は看護師が林檎の実の形にかたどった大きな色紙を持ってきて、これに将来の夢や希望を書いてという。あれやこれや言われている内に、「美しい姿勢で、もう一度ステージに立ちたい。その前に、自宅の二階に手すりなしで上がりたい。」とオチがついた文章を書いたものだ。あとで、皆さんのを覗いてみると、みんな現実的なものばかり。早く歩きたいとか、一人の力で歩きたいとか、とか、、、。だよねえ。うまうまと看護師に乗せられてしまったなあ。
ステージか~。