友。
今日は長く連絡を取り合ってない友人と久しぶりに電話で話した。みんな似たような状況で、自分も老境に入り、その連れ合いも同じく、というより大方が夫は年齢が上の為、大なり小なり夫のケアが必要になってきている。その心細さも当然あり、自分自身の、「老い」にも向き合わなくてはいけないという、大げさに言えば二重苦が訪れてきているわけだ。彼女の場合は、夫が高齢のため、要介護1とかで、毎週のように理学療法士だとか看護師だとか、ケアマネージャーだとか、医師までもが訪ねてきてくれるようになったらしい。それ自体は有り難い話だが、そうなると、家の中にも気を配らなくてはいけないし、膨大な書類に目を通しサインする作業だけでも大変忙しいと言う。暫くは彼女の愚痴を聞くことに専念したものだ。このコロナ禍で他人と会話して憂さ晴らしも出来ないし、引きこもってばかりいると言う。こういう話しは至る所で聞くようになった。
勿論これは他人事ではなく、自分だって、帰宅後の事が気に掛かっている。まあ、曲がりなりにも現役で仕事に行ってくれている夫だから、彼女の場合とは違うにしても、そう遠く無い時期に同じことが起きそうな気配がある。退院したいようなしたくないような、、、なんちゃって。
若い頃はそれ程気にならなかった部屋の温度が、近頃やたら気になる。若い頃は住み始めて部屋の狭さが気になり、あっちの扉こっちの扉と次々と取っ払い、少しでも広く住もうとしてきた。ところが、今になってそれがアダになり、寒いのなんの!毎日夫が今日のキッチンは1度でした、とか、2度です、とか言ってくる。勿論、暖房を入れる前の温度にしても、かなり寒いことが分かる。今この病室は22度で一定にしてあり、これは帰宅と同時に風邪をひくかな?と思っている。お~やだやだ。
で、彼女のご主人とも全く久しぶりに言葉を交わしたが、その後電話を替わった彼女とは感極まって涙声になる始末。「いつか会いたいね。」の言葉がお互いくぐもって聞き取りにくいまま電話を終えた。
ホント、まさかの時代だ。
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