体のリハビリ+。
とあることでお嬢を怒らせてしまい、その代償に次回のシャンソンコンサートに使う台本を作れとのご命令が下る。そこで久しぶりに映画「ひまわり」について考察してみた。リバイバルブームで昨年改めて映画を見たところだが、本当にあの映画は珠玉と言えるだろう。単刀直入に、戦争反対を訴える手段として例えば戦地の写真なんかがあるが、やはりあの映画は、それにとどまらず、マンシーニの音楽の力も借りて、見る人の心の奥深くにじんわりと働きかける力がある。それは戦争の本当の罪深さを大きくえぐり出していると言えるだろう。あの映画が作られたのが、ウクライナがロシアの領地だった頃で、殆どのロケはロシアだったというから感慨深いものがある。
昔の映画は良かった、と本当に思う。今ほどの技術もなく、それ故に、内容にシンプルに迫ることが出来て、かえって効果的に描くことが出来たのではないか?今は、病室で暇つぶしに色んな作品を見ているが、昔の映画ほど感動するものが無い。最近見た中では、多分史実に沿ったものか?『ヴィクトリア女王」があり、これは真実が描かれているかどうかは知らないが?ある種の人間ドラマとして面白かった。この映画に描かれた様な女王が実在したとしたら凄いことだと思った。あらゆる差別もなく、自分の置かれたポジションをしっかりと見極め、迷いがありつつも真摯に生きる。自分よりも位の低い夫を尊敬し、愛し、多くの子供の母として、在るときは事情のある黒人の子供を養子に迎えようとまでする。宗教観も独特で、イギリスの主流のプロテスタントでは無いクリスチャンだろうと、他の宗教を信じる者だろうと分け隔て無く対応する。自分の欠点を知れば躊躇なく修正する。その地位にありながら自分の間違いを間違いと認める勇気。素晴らしい女性像だ。観ていて気持ちが良い作品だった。
ぼちぼち退院かと探りをいれているが、自分で自分をチェックしても現実的では無い。ま、焦らずに行くほか無いなあ。娑婆は寒いらしいし、、、。