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2023年1月26日 (木)

初めてのおつかい。

患者様用の時間帯というのがあり、朝早くに一階のコンビニに行ってみた。勿論一般の客がいない為、店内はガランとしている。とても愛想の良い店員さんが、対応してくれて、しきりにお大事にと言ってくれ、問わず語りに着ていた上着は、息子夫婦が入院の為に贈ってくれたとまで喋ってしまう。なんとなく人恋しい、というか、娑婆の空気というか、、、。しかし、欲しいと思うものが何も無いことに驚く。割り箸を買いたいと出かけたが、それ以外に気を引かれる物が無い。物欲が無くなっているということか。

そんなことより、そこまでの道順を覚えているかどうかの方が気がかりだった。何しろどこもかしこも同じような作り。何カ所もあるエレベーターになんとか無事たどり着いて、まあ、まだ行けるか!とホッとする。

まだ杖だけでは心許なく、歩行器頼みで移動したが、次回は杖で行ってみようと思う。

今窓を見ると粉雪が舞い始めた。いわゆる雪景色となるのかどうか?ニュースでは雪害で大変なところもあるというのに、讃岐ではまだ風流の世界だ。

 

今日の朝イチのドクター訪問は、手術を受けた左よりも右側が痛いと訴える事から始まった。お返事は、「今はまだ術後の足が十分機能してないから、右側の負担が大きいと思われます。そのうち改善してくるとは思いますが、中には、矢張り右側も手術して欲しいと新たに都合を付けて再入院、再手術という方がいらっしゃいます。」とのこと。げげっ。もう二度とこの手術は受けたくないんですけど、とリハビリの時理学療法士のM君に訴えてみる。M君曰く、「そんな事言わずに、又お待ちしてますよ~。」二人して高笑いしたが、冗談では無い。そうならないために退院後はしっかり自主トレだな。

この病院を紹介してくれたYさんが、しきりに状況を訊いてくれる。そして必ずメッセージの最後には、「理学療法士さんの言うことをしっかり聞いて、言われるとおりにすれば絶対良くなりますよ。」とある。彼女は両足だったが、完治して旅行三昧だそうだ。

確かにM君はじめ、ここの理学療法士は信頼できるスタッフが揃っている。とにかくよく勉強している。そして非常に注意深く患者の体を見ている。「親身になる」と簡単に言うが、なかなか出来るものではない。自分の職責以上の働きをしてくれていると実感する。

彼を信じて、あとどれくらいか?頑張るほか無い。

 

なんだ。もう雪が止んだ。

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