落語。
今宵はちぇちでお世話になった落語家桂こけ枝師匠をはじめ、桂一門他、笑点でよく知られた落語家の高座であった。久しぶりに大いに笑い、楽しい二時間だった。だが、落語というのはただ面白いだけでは無く、噺家の技量や作品の面白さによって随分と評価が分かれると思う。今日はひいき目で無く、わがこけ枝師匠がダントツのうまさだった。古典落語というのは、語り手によって随分違った印象になるものだ。決まった形の中に語り手の持ち味を盛り込むという技は凄い。そして、メジャーかそうでないかは全く関係が無い世界だ。マスコミに露出が多いからといって、必ずしも上手いとは限らない。きっと今日の多くの観客が同じ思いを持ったのではないか?
そこにないものをあたかもアルかのように表現するのは凄い。これぞ日本の伝統芸能と呼べるものだ。
そして今日は珍しい余興も見せて貰った。映画でしか知らないものだが、昔の日本人はなかなか面白いことを考えてやっていたものだ。歌舞伎なんかでは今でもよくやられているようだが。。。いわゆる皿回しやそれに類した芸。玉を使った妙技も楽しかった。面白い事を言いながらあっと驚く芸を披露する。いやあ~、面白かった。
短歌の友人から今宵の月が今年最後の満月だという知らせが入る。帰宅してからゆっくり見ようとしたが、そもそも月の形がまん丸には見えないという残念。子供の頃に見上げた記憶に頼るほか無いという情けなさ。ただ、月光は楽しめた。それほど寒くも無い庭に出て、しばし空を見上げる。ここで一首出来れば言うこと無いんだが、、、そう上手くは行かない。ただ、月の光は楽しんだ。何故だろう。月の光が懐かしい。アチクシもしやかぐや姫だったか?な~んちゃって。酷い落ちだ!