読書とスポーツ観戦。
隙間時間で読み継いで来た一冊を読み終えた。「銀の猫」という朝井まかてのもの。人物描写が上手い好きな作家だし、江戸時代の風趣があってそれが言葉遣いにも巧みに生かされている。
その上、テーマが現代にも十分通じる、「老い」と「介護」。たった25歳のお咲という女性が貧しいながら、しっかり者で情に厚い。今の時代にこんな女性がいるかしら?と思わせるが、昔はきっと居たのかも知れないとも思わせるリアル感が素晴らしい。その彼女を取り巻く人物達もそれぞれ加齢の問題の中であがきつつ暮らしている。介護する側にもされる側にも、それぞれの想いがあり、一人一人の深いところまで描ききる。武家屋敷だろうと長屋だろうと皆同じ。これは若い人にも読んで欲しい小説だ。
昨夜のサッカーが予想通りテレビを占領している。かつての優勝国を破ったということも大きいらしい。久々の明るいニュースを遠慮無くマスコミが取り上げているという感じか。まだし合いは続く。日曜日も見るんだろうな~~。わたし。