はるばるコンサートの日。
今日は又昨日と同じような方面へドライブとなる。但し今日は高速で飛ばしたのでそれ程距離は感じなかった。ホール専用の駐車場は台数が少ないのを知っているから、開場の大分早くに着くように出かけて大正解。最後の数台に入れた。チケットを持ってくれていたTさんが現れて恙なく良い席に陣取る。オペラアリアや重唱がメインのコンサートにしては沢山の人が入っている。出演者が多いせいもあるだろう。それぞれの生徒さん達も沢山来ることになる。なんでもバスで来る合唱団の人達もいるという。
この団体は随分昔から聴きに来ているが、以前から難しいオペラアリアなどを取り上げていて、かなりレベルが高いものになっている。しっかりしたポリシーを持った人達の集まりなんだろうと思う。今回は両サイドに曲目解説や歌詞が流れる仕組みになっていて、これはとても良い試みだと思った。意味が分かるのとそうでないのとでは、鑑賞の仕方が全く違う。
今日はドニゼッティの特集で、ちぇちでも公演したものが沢山あり、懐かしかった。H先生お得意のドゥルカマーラや、I先生のネモリーノのアリアなど、それぞれのお顔がオーバラップしてしみじみと聴いた。今日のネモリーノは本当にお上手で、キャラクターもピッタリなはまり役だった。まだ若そうな男性だったが将来が楽しみな人だ。
長年歌ってこられている人は熟練の良さと加齢との闘いが見えて、他人事ではないとつくづく思ったことだ。歌唱力が抜群の人も、歌う姿勢に気持ちが届いて無く、余裕が無いと感じた人もいたが、事ほど左様にこの手の歌は難しい。まず高音から低音まで、なめらかに声が出せるかどうかが一番で、その次にそれを音楽的に表現する技術が要る。が、それだけではダメで、その歌がどういう場面でどのようなシュチエーションで歌われているかの表現がいる。この三番目があるとないでは、生の舞台では全く違う。、、、長年そういうことばかり思ってきたせいで、この手のコンサートが楽しめない自分がいる。お勉強になってしまう。ムムム。
最後にウクライナの国歌が歌われたが、それも歌詞が流れて、「祖国のためにがんばろう」的な内容で、あの国の過酷な歴史を想像させるものだった。遠く離れた日本で、その又片田舎で、こうして彼の国の国家が歌われていることに感動した。本当に忘れがちになっているが、忘れてはならないし、早く終結して欲しいという願いはみんな同じ。こうしてことあるごとに思いを新たにしなくてはの思いに拍手。
昼ご飯抜きだったため、チャッカリ○○泉のうどんを一杯。幸い混んで無く、並ぶことも無く食べられて満足。お向かいの席の若者が、つゆを一滴も残さず食べたようで、「ああ、おいしかった!」と隣に声をかけている。地元の人ではないようだ。こんなに感動するなら、1100円は高くないか。あはっ。