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2022年10月24日 (月)

泣いたり笑ったり。。。

母の妹が身罷った。朝早く叔母の長男から電話で知らされてまず頭に浮かんだのが、「ああ、百歳に届かなかったか。」というものだった。12月がお誕生日だからもう少しだった。が、それがどうしたのか?とすぐに思い直した。叔母は、あるいは百歳を目指す気持ちがあったかも知れないが、そんなことよりこれまでのような自由な生活を今一度送りたいと切に願ったのではないか?夫に先立たれて以来の暮らしぶりは、この私の理想であった。お料理が好きで、色々作ってはご近所に配るのが趣味。私も何度か頂いたことがあるがとても美味しかったのを覚えている。そして何より読書が好き。読み耽っていつの間にか朝が来た、ということがよくあるらしかった。クイズが好きで、ナンクロなど根気よく解いては葉書で応募していた。そのために息子に叱られて取り上げられた電動自転車をこっそり購入して、いつものように郵便局まで走って行ったと笑って話す人だった。そんなお茶目な叔母が今日は遺影となって詰めかけた人々に微笑んでいた。夫婦の間には子供が三人。全員男で、それぞれが子供持って孫を入れると30人と聞いてからずいぶんになる。全員の名前を覚えている自体驚異的だったが。今はそれぞれの家族も含めると一体何人になるやら。体調を崩し入院中に、急な心不全だったという。医師である息子の勤務先の老健施設に入居を決めた矢先だったというが、自宅に帰りたかったのだろう。叔母が何より欲しかったのは、「自由」だったと思うから。三姉妹の真ん中。我が母の死をよく悼んでくれたものだ。生前会えば何時間でもおしゃべりしていた仲良し姉妹。残るは92歳の叔母一人。仕方が無いとは解っていても、無念の思いがこみ上げる。時は残酷だ。

 

今日も実はハードな一日。朝はこちらの車に積んだ物を取りに来てくれて、そのあとすぐに移動して軽トラの後を付いて塩江まで。後ろが全く見えないほどの積み荷だったので、安全のために付いていったのだ。で、途中から車を三木町に廻して約束してあった友人宅でT女史をピックアップ。屋島までお連れして、そこでお昼をご馳走になり急ぎ逆戻りしてT女史を送り届けたら流石にちょいと仮眠しなくては動けない。というのも、夕べは何故か全く眠れず、七転八倒の挙げ句今朝の叔母の訃報だった。そりゃあ疲れる。

てことで、お通夜の前に少し仮眠できたので元気を取り戻し、夫と二人やってきた娘の車で出かける。でもって、本日は夫の81歳の誕生日。通夜のあと娘の奢りでとある和食のお店に移動。勿論孫べえも付いて来たが、まあ食べる食べる。この年頃の子供を連れて行く店ではないなあ。丁度食べ終わった頃息子からテレビ電話。ご機嫌の夫の声がデカくなるのを制止しつつ楽しく会話。ま、こういう日があっても良い。孫べえから優しいメッセージとプレゼントを貰った夫は、「明日死ぬに違いない」と言いつつ破顔一笑。

外は静かに雨が降っていた。

 

 

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