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2022年9月27日 (火)

秋たけなわ。

読む力が段々弱くなってきて、夜を徹して読むというのが出来なくなった。読書の秋とて、友人から回って来た、たかだか500ページの本が遅々として進まない。夕べも読みながら睡魔に勝てず閉じてしまい、さっき昨日読んだところを再度なぞって、読み始めの興奮を思い出してから続きを読んでいる。まかて女史のは、導入がちょいと難しめで、「これに耐えられる人だけ私の世界にいらっしゃい」的な、、、。勿論諦めたりはしない主義だけど、それに、以前と違って先を急がなくなってきてはいるから、時間をかけて読もうとは思っている。この人のは確かに人気がでる理由がある。歯切れの良いセリフと物語の展開の早さが現代的。言葉使いも昔風だが、分からないほどではない。

昼間は娘のシャンソンの練習に付き合った。明日本番と言われても良い位にピアノも歌も仕上がってはいるが、そこは芸術の全てに言えるように、「終がない」。しかし触れれば触れるほどシャンソンは面白い。今も実はピアフの歌を聴きながらキーボードを打っている。ただ、娘の声自体は声楽に向いていると内心思っている。ま、本人が選択したことだし、実はシャンソンの中にも西欧の土壌から生まれた声の使い方がある。根元は同じということだろう。このピアフ女史も小型爆弾が破裂する様に歌っている。

以前娘とパリのシャンソニエに行き、リクエストしてすぐ側でで数人の歌手に歌って貰ったことがあったが、どの人も張りのある声で、力強い声だった。日本でのイメージのように囁くような声というのはその時は聴かなかった。

ある声楽家から、今回娘さんのアナウンスの声があまりに美しかったので、是非シャンソンを聴いてみたいと思います。というお便りを頂き来ていただくことになったが、有り難い事だ。結局は声だ。どこまでも声を磨く事から全ては始まる。さて、どういう評価を頂けるか?

 

街路樹がキレイにまだらに染まってきた。秋だなあ~。

 

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