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2022年9月19日 (月)

経験したことのない台風。という表現に思う。

台風の風が段々強く荒れ狂い始めた。こんなこと言うとヒンシュクを買うかも知れないが、この風は嫌いではない。いや、もっとヒンシュクを買うだろうが、嵐の風雨も嫌いではない。きっと幼児期の体験がフラッシュバックするせいかもしれない。

幼少期、西の方の海岸沿いに住んでいたことがある。台風が来るとき友人宅に遊びに行っていて、台風がくるからと帰ろうとした。家路の途中に小さいけれど丸い石の橋があり、その川が海に続いているためザップ~ンと大きな波がすっぽりとその橋を覆い隠す。台風はそこまで来ていたのだった。しばらく眺めていて、遠回りして帰ろうかと一瞬迷ったが、波は大きくその橋を越えては又引き返す。それを繰り返す様子を見ていて、本来の気性が顔を出した。波が引いた時なら、こんな小さな橋だからあっちまで渡りきれるだろう、と思った。確か小学4年生くらいか。確かにおてんばではあった。辺りを見渡しても大人も子供も誰も居ない。当然みんな引きこもっていたんだろう。、、、何度か大きな波が完全にその橋を隠しては又顕わにするを繰り返すその様子を見ていて、タイミングを計って遂にエイヤッと走った。

あのときの快感が今も蘇る。

が、もし、今孫べえがそんな事をやろうとしたら全力で止めるだろうと思うが、昔のことだ。世の中がのんびりしていた。今の時代なら、予報で親は子供の外出を厳しく止めるだろうし、その友人宅も受け入れないし、例え遊びは許しても送っていくくらいのことはするだろう。が、70年近く前の話だ。スマホもないし、ニュースさえ速報で受け取る習慣は今ほどではない。

知らないが故の自由だった。あの頃の子供時代はこれ以外にも色々あって、自分の人生の中でも特筆すべきサバイバルに満ち満ちていたものだ。

今日のニュースでは「体験したことのない、、、」というあの嫌な言葉がテレビ画面に踊った。どれほどのものがやってくるのか?たまたま我が家にいた娘が、古い家だからと、「ぜったい屋根が飛ぶよ。水が出たら、どうやってうちまで来るの?」と脅し、テレビで近くの避難所がオープンしたと出たので「避難したら?」となおも言いつのった。にも関わらず、「泳いで行くわよ。」とか、「あんな所では絶対眠れないから。」とか抵抗する。夫も、「この辺はハザードマップでも大丈夫だし、わが家はそれよりも高い位置に立ててるし、二階もあるから。」と全く行く気は無い。ま、これが大方の讃岐の人間だろう。河の側に住んでいる友人さえ、いざとなったら高台の病院に行くから、、、と動く気は無い。

しかし、矢張り温暖化の影響だろうが、何もかも昔とは違ってきた。いつか、避難するようになるのかも知れない。とぼんやり考えても居る。

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