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2022年9月 2日 (金)

秋の夜の涙は虫の音色によく似合う。

一日中秋の虫が鳴いている。よほどこのところの雨が嬉しいのか。

先ほどNHK「アナザーストーリー」で美空ひばりのことをやっていた。例によって最初から最後までキッチリ見たわけではないが、色々やりながら見ては泣いた。身内以外でこんなにも泣ける「死」は無いなあ。特にあの声を聴いたら一気にあの頃に引き戻される。一人の女性としての生き方も、真実は知らないのに寂しげで泣ける。昭和が終わった時代だ。

最後の歌声、というのが録音されていて、九州の小倉のホールだったが、とてもそれが最後の歌声だとは思えなかった。多くの国民から愛された女性だったが、孤独な人だったようだ。そして52歳は、若すぎる死。

今、この名前を知らない若い人が居るのが驚きだ。それに、その人達を気の毒に思う。あれ程人の心を打つ歌唱を聴けなかったなんて。我々の世代は同じ時代を生きただけでも良かったのかもしれない。

 

明日は短歌の歌会。秋に相応しいかも。じっくり落ち着いて考えられそう。

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