読むこと、聞くこと。
こないだから借りてきた本をぼちぼち読んでいるが、秋の気配が迫ってきたせいもあるのか、妙に本に親しみたいと思う日々。が、色々事情があって、本に首っ引きというわけにもいかず、フト思い出して会員になっていてさっぱり聞いてなかったオーディブルを聞いてみても居る。これまでは所謂ハウツー本とかは聞く気になれず主に小説ばかり聞いていたが、チョット気になるタイトルの本があり、「私とは何か」という平野啓一郎のものを聞き始めた。これが以外と良かった。小説はストーリーが気になって物によっては20時間にも及ぶものもあり、睡眠不足になったりしていたが、この手のものはせいぜい8時間くらいのもので、例えば30分のスリープライマーにセットして聞きながら寝てると、いつの間にか眠っている。記憶にないところは再度巻きもどして聞けば良い。先が気がかりで眠れないという程ではない。だからその意味でも聞きやすい。
この本の内容はなるほどと合点するところも多い。しかも読み手が非常に上手い。自分が理解して読んでいるということがよく分かり、これはもう巧みといえる読み方。あと少しになったので、今日にも聞き終えるだろう。
結局自分にとっての読書とは、脳の活性化に他ならない。目は活字を追っていても、脳内に必ずしもその活字だけが映っているとは限らないのと同じで、耳で聞いていながら、脳内は色々と考えている。言い換えれば作者と対話しているわけだ。それが面白い。
さ、今宵も本を聞きながらベッドイン。