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2022年8月 1日 (月)

友たち。

後期高齢者になって新しい友人が出来るということは、確かに嬉しいことだろう。わが旧友のYさんは、「今日は暇で体を持て余しているのよね~」とラインしてくる。丁度、とあるお店でわっぱ飯を買ってKさん宅でお昼を食べることになっていた。ちょっと迷ったが誘ってみる。すると意外にもすんなりと、「行きたい。」と言う。じゃあ、ということで、娘の車をYさん宅に廻して同行する。

これが私流と言えるかも知れない。知らない人同士を紹介して友達の友達は皆友達にしてしまう。今日はたまたまKさんのお誕生日。「会話に飢えてるんよ。」というKさんだったので、受け入れてもらえると踏んだ。実はYさんという女性はかなり我が儘で、年取っても子供みたいなところがある。嫌なことはイヤとハッキリ言うし、嫌いな人は嫌いとこれまたハッキリしている。従って、馬が合うかどうか、内心ちょっぴり心配ではあった。でも、わが親友同士なら、絶対共通項を持ち合わせているはずだから、大丈夫だろうと思ってのことだったが、この二人予想以上に馬が合って会話が弾むこと弾むこと。帰り道、「今日は楽しかった~。」を連発していたY女史は帰ってからもラインしてくる。「今日は有り難う。Kさんと仲良しになれて良かったわあ。」まるで女学生のラインだ。で、彼女がそう言ってますとKさんに。すると、「会話が楽しくて、何よりのプレゼントでした、」とお喜びの由。めでたしめでたし。

人生は結局出会いの連続で彩られている。昨日まで赤の他人だった人が今日はなくてはならない友人になることもある。そうして互いに助けたり助けられたり、、、ちぇちの仲間たちもそういう関係が生まれると良いなあと思ってやって来たが、意外とシャイな人ばかりで、目的達成の共有時間以外では深く入らないまま終わってしまった人もいるようだ。

そんな中、入団以来、積極的に人と関わろうとするNさんがいた。看護師というお仕事柄多様な人と接しているためか、初対面でも臆するところがない。実は彼女の母上とは中学時代の同窓生。彼女は昔から世話好きで、同窓生のみんなが頼っている人だ。明るくて登山が大好き。生きざまも自然体を好む女性だ。そのDNAをしっかり受け継いでいるらしいNさんは、看護師という職業は天職だろうと思う。今回の公演でも縁の下の力持ち的な働きをしてくれた。男勝りの行動力で、軽トラの運転などへっちゃらでやってくれた。「力はありますから。何でもやりますから。」といつも私を励ましてくれた。自粛期間もずっと発声練習をおこたらず、もしかしたら誰よりも練習したかも知れない。が、実はその人の良さが裏目に出でて、ホール入りしてからも立ち働きすぎて肝心の声が本番で怪しくなってきた。しまった、と思ったのは私だけかも知れないが、もっと気をつけてあげれば良かったと後悔しきり。自分を守ることも本番に向かう大事な要素だ。色々アドバイスする中でなんとか修復は出来て、舞台で声がれして歌えないと言うことはなかった。が、本人は悔しかったのではないか。本番で一番良い声を出したかったはずだ。でも、それが自分の実力だと終わった後言い切った潔さ。チケットを某所に預けたり取りに行ったりというお仕事も軽々とやってくれた。変更に次ぐ変更で大変だったお弁当の担当者でもあった。とにかく、彼女は全力で走りきった。

有り難う。Nさん。

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