一歩前進。
昨日は通し稽古の後あまりに疲れてどうしたもんだか、と思っていたら娘が冬用の洋服やら不要品を物置よろしく裏の二階に持ってきた。でもって、今年も山椒を頼んだのが来たから処理を手伝ってね、と来る。まあ、違うことをするのも良いかも知れないと思い、「良いよ」の返事。が、兎に角昨日は使いものにならないこのお体。翌日に延ばしてもらい、今日予定通り山椒味噌を作る。誰に似たんだか、こういう手間のかかることを黙々とやるのが好きな人。曰く、「あまりに普段色んな事を考えすぎていて、無心になれないからこういう時間が必要なのよ。」と。なるほどねえ。と返事したものの、こっちは作業しながらも台本の方程式が解けずあれこれ考えている。ま、今日来るときに老舗のお菓子屋さんで美味しいスイーツを買ってきてくれて、ちゃんとエサを与えることも忘れないお嬢には敵わない。でもって、自分ちでやると場所を取るのもあり、道具類も出して使って洗ってが大変だ。二人でやればささっと片づく。てことで、夕飯までには無事終了。確かに、違うことをやることで、何だか脳内がスッキリした感はある。
しかし、舞台稽古は疲れる。おそらくは全員そうだったんだろう。マスクをしてるのも相当なもんだ。時々は換気のために窓を開け放ち気をつけてもいる。こうした不自由な中で一応通すことは出来ているが、細かいところがまだまだ。次の日曜日はW先生の指導日で、きっと色々言われるだろう。いや言って貰わないと。
しかし、ほぼ全員が集まっての稽古は矢張り迫力が出る。相互作用で、やればやるほど良くなっていく。ようやく光りが見えてきた感じだ。
帰宅したら参加者から早速練習の感想が入ってくる。この方は初めてのオペラ参加だから全てが珍しく全てが大変だと感じている。で、此方からの、「まだまだこれは序の口です。」との返信に驚愕している。だよねえ。舞台を見ているだけでは絶対に分からないことが多々ある筈だ。この方が入ってくれたお陰で、淀んだ水たまりに新鮮な一粒の水が混入されて、全体を浄化してくれそうだ。みんなが初心に返り、頑張れる。
誰一人として、「その他大勢」ではない。昔からそう心がけて作ってきた。人間社会の縮図のように。個人の集まりが社会だ。
明日は舞台関連のプロ達との打ち合わせ。団長は別な会議に行ってくれる。
あと二ヶ月。兎に角頑張ろう。
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