お茶会とヴァイオリンと雉!
お茶会なるものにほぼ2年ぶりに参加した。今日はヴァイオリンとピアノの演奏がセットの珍しいイベント。まずはヴァイオリンの心地良い音色に癒やされ、そのまま階下のお茶室へ。読んだ訳ではないが、約30名くらいはその部屋に入ったのではないか。勿論全員マスクで、中には和服の人も数人。お手前は和服の男性で、これまた久しぶりに良い姿の所作を見せて貰った。が、全体に妙な緊張感が漂う。矢張りそれだけこの茶道というものが日本人の生活から遠ざかっているということだろう。しかも一日に数回行われる予定のこの回は、たまたま茶道の達人らしき男性が正客に鎮座され、丁寧に掛け軸やらお茶碗やらお道具までいちいち鑑賞しては質問を繰り返し、当然それに答える主催者の方も慣れた様子での対応。緊張してど忘れして、、、など笑いを誘いながらも色々説明されていた。ある高校の茶道部の女生徒達が制服のまま楚々とした足取りでお菓子やお茶碗を運んでくる。今回は若い人に伝承する目的があるらしい。
全くこの手に不案内なワタクシ目も、今日の掛け軸の「河上数峰青」の意味するところがとてもよく理解出来て漢詩の詩情に思いが至った。良い音楽を聴いて、辺りを見渡せば既にそこには演奏者は居なくて、あるのは美しい自然の余情だけである。。。確かに今日がそれだった。この建物の裏庭を後に散策したが、緑あふれるこじんまりした日本庭園。日本人が愛した風情がここには在った。
おまけに、帰ろうとした目の前に美しい羽の雉が長い尾をゆらゆらさせながら目の前を歩いて過ぎていく。慌ててスマホを出してパチリ。いや~、なんで?こんな場所に?
優雅な一時のあとはちぇち練。お昼を食べる間もなく、出発し、義妹をひらってコンビニでおにぎりを買う。赤信号で食べきって会場へ。本日伴奏者のM女史は既に到着。続いてどんどんメンバーもやってくる。一応今日までで全幕通すことは出来た。イコール、問題点ややるべき事が明確になった。言い換えればそれだけしか出来てないということだ。ここから、肉付けしていかなくては。
明日の夜も練習だ。夜は遠慮しようと思っていたが、やっぱり無理のようだ。
ま、ガンバルシカナイ。
今日の終わりにつくづく考えたのは、歴史のある芸術文化は、矢張り鑑賞するには幾らかの緊張を強いられる。それは奥深い部分が分からないことから来るというのもあるが、その歴史に対する畏敬の念が自然とそうさせるのかも知れない。茶道しかり。オペラしかり。が、そこでとどまらず、良いものは人々に広め残していかなくては。我々もその一助となれば、、、。
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