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2022年2月18日 (金)

明暗。

今回のフィギュアースケートほど、怪しい空気に包まれたオリンピックはなかったように思う。誰もが勝てないから、「絶望」という異名までとっていた15歳の選手が最も大事なシーンでミスに次ぐミス。見ていて本当に気の毒で涙が出た。真実はわからいにしても、15歳の少女がこの騒動にメンタルがやられているのは誰の目にも明かだったろう。その証拠に会場にいた多くの観客からの声援が半端なかった。裏で何が行われていようと、彼女は自分自身の技術を表現するしか方法はなかっただろう。何が彼女の心にダメージを与えたかは分からないが、あの状況下では、誰かのほんのささいな一言でも傷ついたことだろう。周辺が守り切れなかったということか。

割り切れない思いが残り、日本人選手のメダルが素直に喜べなかったのは私だけ?しかも責める訳ではないが、メダルを貰って無邪気すぎる笑いを振りまき続けるその選手に、もしかしたら逆転だったかも知れない彼女のことをほんの少し気遣う表情があれば、ほんの少し優しい言葉があれば、と残念な気持ちになったのは私だけ?日本のマスコミも一様に歓喜の扱い。違和感があったのは私だけ?それが、勝負の世界だといわれれば、やっぱり私はこういうのは好きになれない。

別に15歳の彼女に肩入れしてるわけでもなく、存在すら殆ど知らなかったが、しかも、彼女のお国のやり方には憤怒の感情こそあれ、同情の気持ちもない。けれど、ある意味犠牲者じゃないかと思えるこの少女に、アスリート全体として心を寄せるべきではないのか?

ああ、やだやだ、と思いながら、今宵はあのお掃除競技!を見るんだろうなあ。

そだねえ~。

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