« 無罪放免。 | トップページ | 二日目の不安。 »

2022年1月22日 (土)

激動の三日間。初日。

19日。予定通り青年座の公演が実施され、娘と一緒に約3時間前に出かける。と言うのも、この日役者さんのインタビューを引き受けていて、次号の機関誌に文章としてまとめるというお仕事があったからだ。しかし、娘は青年座に居たこともあり、沢山知人がいて俄然空気が盛り上がりインタビュアーは交代した方が良いだろうと、こちらは録音係に。予め質問内容を此方が書いたものを渡しておいたが、時折脱線しながらもなかなか有意義な内容になったと思う。制作の方も側に居て、目を細めて聞いてくれている。このロビーのアチコチで、出番を控えた役者さん達が一人用マットを広げて柔軟体操に余念が無い。自分自身は二人の会話を聞きながら、現在の複雑な状況下でも逞しく演劇界で生きている若者の清々しい姿を見て感動を覚えた。

一方で、少し前、この劇団にいた実力派のO氏が高松公演を最後に突然亡くなり、劇団としても、日本の演劇界全体としても大きな打撃があったのだが、その人の事に触れずには居られない想いがその場の全員にあり、泣くことはないが、哀しみや悔しさが随所ににじみ出ていた。大きな人だったのだ。

 

この日、三回目の予防接種を受けたので、用心の為に娘の車で出かけたのだが、インタビューの後、アナウンスも引き受けていたのもあって、ちょいと腹ごしらえがいるという娘の要求に同調してこっちが買い出しに行く。すると暫くして娘から「お母さん大変!」電話が。このセリフが娘の癖で、大変を簡単に使うなと言いたいが、いつもその内容に気を取られてソコントコを注意するのを忘れてる。で、この時は何かというと、マンションの鍵を置いてくるのを忘れて、孫べえがみっちゃんちに歩いて行き、どっかから侵入してる。というもの。この日は夫婦とも遅く帰る日だし、どうしよう?と言う。どうもこうも、じゃあこっちがこのまま一旦家に帰り、孫べえをマンションに連れ帰るしかないじゃん!?てことで、そのまま急ぎ帰宅。すると敵は慣れたもんで、「おかえり」と何本目かのジュースを手にアッケラカン。丁度こっちもCOOPの配達日だったことを失念していて、玄関前に品物が山積み。大急ぎでそれらを全て冷蔵庫におしまいする。チンする茶碗蒸しが好物だと思い出し、こっちは字が小さくて読めないから自分でやるように彼に命じてそれを食べ終わるのを待って、超特急で連れ帰る。で、そこから又県民ホールまで。着いたらすぐにお当番で、プラカードに、「携帯電話の電源をお切り下さい」と書いた物を45分立って持ち続ける。あと10分というところで、遅れてきたメンバーがいたので、即効代わって貰ったが、もうあれが限界だった。足が棒とはこのことだ。

その後のお芝居は素晴らしく、オムニバスだが、結果全部繋がっているという面白い構成。役者がみんな粒ぞろいで、流石、高畑淳子さんなど排出している劇団だけのことはあると思った。アハハと笑ったり、しんみりしたり、ほろっとしたり。横浜の老舗ホテルが舞台で、おしゃれな仕掛けも至る所に。兎に角脚本が素晴らしい。久しぶりに日本の演劇を見たという感じ。

 

この日は友人を送って、このまま帰りたくないという娘に付き合って近くのカフェに。11時の閉店までお茶をする。東京の演劇界で25年いた娘には今なお演劇界で活躍している知人達は眩しく映ったのだろう。転居は夫婦とも子供第一に考えてのことだったし、二人ともそれに悔いはないのだが、ふとあのまま東京にいたらどうだっただろうとか考えるらしい。そして、今日で吹っ切れたとも言う。自分には自分が選択した新しいやるべき事があり、それに向かっていくことを改めて決意したとも言う。

親としては、見守るだけだ。昔も今も。

この日はこれでジ・エンド。翌日から事件が起こる。

« 無罪放免。 | トップページ | 二日目の不安。 »