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2021年12月 4日 (土)

今年最後のリモート歌会。

歌会をリモートでやるようになって久しい。近頃では慣れてきて、出かけなくとも良いという利便性から、対面の歌会は今後も減るのではないかという感じがしている。もう少しクオリティの高さがあればもっと良いのだが、顔がひっくり返って写っている人も居るのは良いとして、声に時差が微妙に生まれるし、発言を控え気味にしてしまうところもある。自分の意見がクリアに届かないかも知れないというプレッシャーもあるのだ。まあ、マスクをしている昨今の日常と似ている。だからこそ、対面に価値が生まれるとも言える。

それはともかく、ようやく近頃短歌というものも面白いなあと感じるようになってきた。深夜放送なんかでも時折知らないが多分有名な歌人らしい人が出て、選歌や解説をしていて、つい聴いているが、解説者もリスナーもケッコウ若めの人が多い。先日はお題に「ホラー」というのを出してやっていたが、いかにも若い人の発想だと思った。そして内容もなるほど、と感心させられるものも多い。そしてやっぱりジェネレーションギャップはかなりあると思う。ただあっても、互いに歩み寄るというか、お互いを理解しょうという姿勢はとても好感が持てる。

ある人が表現する。それを本人以外の人間が本人の意図するところを完全に近く理解する、という作業。それは憶測にとどまらず、大いなる想像力が求められると思う。日常的に接点がない人たちの作品を、なかなか完全には理解し得ないのが普通だろう。ましてや全国が対象となると、なおさら困難だろう。よくぞ、あの方達はやっていると思う。

もともと短歌というのは、個人的な物であり、孤独に生まれるものなのだと思う。昔ある友人が、「僕は嫌だなあ。自分が作った物をあれこれ批評されたり、思ってもないことを言われたりするのはガマンできない。」と短歌の世界に入るのを嫌がっていたが、それは一面にすぎないことだったと、今は思う。その時は反論も出来ず、そうかも知れないと思っていたが、、、。歌会に参加し続けていると、自分の傲慢さに気付くし、謙虚になれる。要するにディスカッションは人間社会のどの場面にも必要なことなんだ。

 

こうして毎日何かと忙しいなあ。

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