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2021年10月17日 (日)

とにかく始まった。

毎回何の曲を練習するかは予め会長に決めて貰っての本日も練習日だった。決めてあっても色んな事情で予定委通りにはいかない。しかし、そんなことは関係ないかのように練習は進む。とにもかくにもやること、やるべき事が多すぎて、何からやっても、何をやっても全く関係なくやるしかない。余計なことを斟酌する必要は無い状況。時間もたっぷりあるわけでもなく、本日も限られた時間内でめいっぱいやった。一部分セリフも入れてやってみたが、わずかでもそうすることで劇っぽく進行した。

途中コミセンの管理者が入室してきて、窓を閉めて行かれる。われわれとしては換気と気温と風の都合で窓を全開していたが、どうやらこの手の声はご近所迷惑になるらしい。だわねえ。

休憩時間では、今回特に頼もしい助っ人男子と、舞台上のセッテイングなどの打ち合わせで盛り上がった。何かと器用な人が居て大助かり。早速おおまかな構想が練り揚がった。

というわけで、本日の練習は爽やかな風の中気分も爽快に始まり、途中ムンムン、中パッパ。邪魔者無くて、ジ・エンド。結構な時間でした。

 

さっきちらっと見た白鵬関の引退特集番組で、色んな回想シーンをやっていた。この番組の中では日本人じゃない白鵬のジレンマが取り上げられていた。来日したとき62キロしかなかったというから、相当努力して今があるんだろう。この番組は少ししか見なかったが取り組みの時の観衆の雰囲気や態度に私は寂しさを覚えた。別に特に白鵬のファンではない私から見ても、あからさまな日本人力士びいきは薄ら寒いものを感じた。白鵬が寂しそうに、「日本人はみんな自分じゃない日本人を応援していると思った。」とぼそぼそ話すのを聞いて、異国の地に来て、懸命に努力を重ねて結果を出してもやっぱり自分は日本人ではないんだと深い孤独の中にいるのを見た。

以前、偶然見た白鵬の張り手を連発するやり方を見て驚いたし、確かにそこに日本人の好む美意識がないと思った覚えがある。「勝てば良い」という考え方は多分お相撲という競技に馴染まない物なんだろうと、全くの素人観衆の一人として思ったもんだ。そして今日のインタビューにも、「横綱とは?」というような質問に言いよどみながらではあったが、「土俵の上では鬼のように勝つ事。土俵の外では優しいこと。」と話していた。そう思わなければ勝てない世界なんだろうと思う。

ずっと以前、明治神宮に娘夫婦が挙式した場所だからと子連れで訪れた際、偶然横綱行列に遭遇したらしい。その時、白鵬に出くわし、「あまりの威厳と品格のある風情に感動した。」と興奮して電話してきたのを思い出す。実物にお目にかかったことはないが、きっとそうなんだろうと想像している。それはどこから来るのか?もしや、単に強いだけで無く、心にその懊悩を秘めていることから来る人間としての品格かも知れないなあ、と思う。

卑近な例ではあるが、最近の高校野球が浮かんだ。以前のように地域の生徒で構成されている学校は少ない。勝つために県外から優秀な生徒を呼び集めてやっている学校が多くなった。プロ野球でも海外組が増えているし、大谷選手のように海外で活躍している日本人も多くなった。スポーツ界の未来は、一般人より一足早くグローバル化し、人種の垣根もなくなっていくのかも知れない。

価値観の多様は当然のことか。

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