ピアノ連弾コンサート。
久々にピアノの大音響に身も心も満たされた。プログラム最後の章となったお目当てのちぇちのピアニストIさんはじめ六人のピアニストが、真っ赤なドレスに身を包み、ゴージャスな演奏を聴かせてくれるまでに、今がコロナ不安の中だと言うことをすっかりとは行かないが忘れさせて貰った。二時間、時々会場に流れる感染症対策のアナウンスで、今がそういう時期だとその都度思いだしはしたが、矢張り音楽は良い。忘れなきゃ、こういう時くらい。ってなもんだ。
同行した友人の都合があり、この演奏を最後に会場を後にしたが、多くの人が来場していた。なんせ、大ホールだ。出演者は見たことがある演奏家がチラホラ。にしても、ピアノ人口は多いんだろうなあ。国際ピアノコンクールのプレコンサートという位置づけらしかったが、無事開催出来ると良いなあ。あれは海外からも参加者が来るものだけど、今回はどうか?K画伯のデザインになるチラシを見ながら願わずにはいられない。
みんなが飢えている。文化芸術に。こうした中で、割合お誘いに乗って良さを享受させて貰っているが、ま、菌を貰ったらそれまでよ、ってことだ。注意してても感染する人はする。
ただ、気に食わないのは、例えば今日も嫌に緊張を強いられる。心底からのリラックスが出来ない。殆どの人がそうなんだろう。休憩時のロビーもいつものような華やぎはない。入り口近辺にしても寂しい光景。会場内は勿論小声でひそひそ。ホントにいやだなあ。一体いつになたら、以前のような状態で色んなものが楽しめるんだろう?とせんないことを内心愚痴っている。
友人をお送りして、お嬢に電話。するとふらっとお墓参りに来たと言う。邪魔になるかと一瞬思ったが、自分も車を回す。すると案の定、独りお掃除したお墓の前で泣いている。まあ、無理もない。こっちだって、施設のインスタに上がっている母の写真を毎日のように見ている。全て仕方が無いことと納得してはいるが、それでも、、、ま、こんなのがいつまで続くのか。
ある人の短歌で、「本当の別れは忘れてしまうこと、、、」というのがあったが、そういうことだろう。まだ本当には別れられない。
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