歯を抜いた。
人間の身体には不要な部分は一つもない、とはよく聞く話だが、ホント、たかが一本の歯がないだけで、全身症状が出る。いまだに口中血の臭いで、それだけでも気分が悪い。いつもの歯科医に行くと根っこの部分が割れていて、急遽抜こうとなったわけで、心の準備もないままだった。突然麻酔下でゴリゴリギリギリといや~な状況になったが、大阪弁の優しい先生が「ゴメンなあ~、もうちょっとやで~、堪忍な~、、、」と絶えず声をかけてくれて、いつもの事だがかなり助かった。近所の歯医者さんで、お付き合いも長くなった。そのせいかどうか、薬は家に保管してある痛み止めでもかまわないとのこと。先日たまたま薬の整理をしていて、それがわが家にあることを知っていたのでこれはありがたかった。貰った薬をあまりに捨てるので、心が痛んでいた所だ。
こういうときの料理は電気圧力鍋に食材をぶっ込んで、ひたすら煮ると立派な一品になる。帰宅した夫に、「今日はこれだけねっ!」と宣告して、こっちはそのスープだけを啜る。
だんだん、身体がボロになってくるなあ。それこそ階段を降りるように老化が進行中だ。、、、、が、昨日もALSになった人が聖火ランナーになって完走したとTVで報道されていたが、ああいう人に比べると恵まれすぎている自分。弱音や愚痴は失礼というものだ。そうそう、今日はOL時代の後輩で脳梗塞の後遺症がずっとあるKさんがやってきて、ご主人の話だと転倒して骨にヒビが入ったとか。ようやく歩けるところまで回復したが、大変ですと、お迎えに来て苦笑しつつ話してくれる。彼女の状況を考えてもやっぱり自分は恵まれているのだ。たかが歯の一本が抜けたくらいで、、、、でも痛い。。。
がんばろ。