観劇の日。
先月に続き今日も観劇。大ホールで相変わらず1席ずつ空けて前後も重ならない配慮をして上演。流石に今日はマイクを使用していたが、あれでなくては無理だと思う。その上で尚、役者達は明瞭なしゃべり方をしていて、その上大声になるもんだから時々声が割れてしまう。彼らも慣れないことだもんねえ。それにしても大勢の人が集まった。会員が100人も減ったと聞いてるが、残りの人はほぼ参加しているようだ。発表では数名の会員増があったようで拍手が湧いた。丁度玄関に着いたところタクシーなどで駆けつける人の影は全て高齢の女性。ある意味良い時代なんだ。
平均年齢が高い人たちにはうってつけの内容で、おそらくは100パーセントに限りなく近い人が泣いたのではないか。かく言う私めもしっかり泣いた。
戦後30年たったある日、週刊誌の記者がスターの私生活を暴いたり政治家や財界のスキャンダルを追っかけたりの日々に嫌気がさしていたところに偶然古い写真集を見つける。そこにはセピア色に変色した家族写真が99枚載っていた。それらはいずれも男性の姿が極端に少ないことに気付いた記者はこの写真が戦地にいる息子や夫に宛てて送るためのものだと知る。そこからこの家族写真の人々を探す作業を始め、遂に三分の一の家族にたどり着く。その人々にはそれぞれに戦争によって運命が変わってしまった事実があった。
ある一つの家族は戦地の息子も赤ん坊を残して戦死。娘は軍需産業に従事していて爆撃で死亡。老夫婦は地獄の苦しみを味わう。。。。
ああ、戦争は嫌だ。と誰もが思ったはずだ。この劇団は、今日が100回目の公演だとか。コロナ期にこうして多くの観客に見てもらえたことと、100回続いたことの感激で舞台と客席が一体となって感動を分かち合った。
やっぱり芝居は良いなあ。直截的に訴える力がある。