歌うこと。声を出すこと。
今宵はちぇち練。行く前はちょっと大義。しかし行って、まずはみんなの顔を見るだけでもなんか嬉しい。そして声を出し始めるとマスクをしていても楽しい。やがてピアニストが来て、指揮者が来て、練習を細かくやり始めると、なかなかに難しいドニゼッティ。しかし、難しいからこその楽しさもある。ドニちゃん、ここ、なんでこうなるの?と文句を言いたいところだが、全体を通すとこれが面白いんだろうな~。二時間の練習が短く感じられたのは充実していたのだろう。
以前ゲストで歌ってくれたM嬢が練習見学にお越しになる。来月のコンサートのご案内がその目的ではあったが、外部の人が居るだけでみんな緊張している。良い緊張だ。みんなの声を聞きながら思わずウルウルきてしまう。M嬢の、本当に歌えない事は悲しいし寂しい。でも、そのおかげで自由に歌えていた時間がどれほど大切だったかがよく分かりました、という発言にみんなも頷いていた。そして、貴重なこの時間を大事に守って行きたいとも。ホントにそうだ。コロナなんかに負けてばかり居られない。
てことで、解散して夜道をトットコ帰る時は、行きよりも義妹との会話も弾んでいる。
とにかく籠もっていても、どっか心は解放してないと、ヤバいことも起きるかも知れない。人間は弱い動物だ。