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2020年8月15日 (土)

真実を知る。

今夜「太陽の子」というテレビドラマを観た。多分多くの人がそうだったように、Mという最近自殺した俳優の出演に惹かれたからだ。が、例によってあまりテレビを観ない為、前宣伝は一切知らず、殆ど偶然あと30分後に放送があるというのを知りなんとなく見始めたため、内容がどういうものかも知らなかった。

が、それを見て何十年か前、髙松の舞台で見た演劇を思い出した。もう随分前の話だからどこの劇団でどういうタイトルだったかも定かでは無いが、一言で言うなら、「日本も原子爆弾の研究をしていて、その完成間近に広島に先に落とされて一気にその研究意欲が削がれた」という研究者の物語だった。まだ若かった私は、その演劇を観たとき、もの凄いショックを受けたのを覚えている。それまではひたすら原爆を落としたアメリカが憎い、広島長崎の悲劇は人間の仕業とは思えない残虐非道なやり方で、そんなものを開発したアメリカ人はなんという恐ろしい人種か!?という、そこでとどまっていた。それが、実はほんのわずかの差で日本が先に成功していたら、逆の立場になっていたのだという事実を知ることで、物事の見方が全く変わった。

今思っても、その演劇は科学者の性についてや、戦争というものの根本的な悪についてとてもよく描いていたと思う。若いころこういうものに出会ってよかった。

その後投下した飛行機の操縦者が反省どころかむしろ誇らしげに自分の行為をマイクに向かって語っているのを見たり、色々なものを見たり聞いたりするたびに、無理もない、と思う自分がいる。だから、戦争は怖いのだ。戦争自体をもっと憎むべきで、それをこそ二度と繰り返さないと誓ってほしい。立場が違えば、日本が加害者と呼ばれることは過去の歴史が語っている。

みんな、平和の価値はわかっている。

でも、平和は考え続けなければいつか知らないうちに手元から離れていくものだと思う。物事を多面的にとらえ、真実に近づくこと。これが大切だ。

 

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