花束二つ。。。
今日で、最後となったFMの収録。二組の方々に臨時スタジオまでお越し頂く。そこで思いがけない花束のプレゼント。一つはシャンソン教室の元メンバー二人が最後を飾ると同時に暫くぶりのご対面をと来てくれた。この暑い最中、汗を拭いながらのお二人に本当はもっとたっぷりお話ししたかったが、次なる収録が待っている。再会を約束してそこでお別れ。感謝。
実はその前に、ちぇちの会長T先生にどっぷりオペラのお話で締めていただく。お話ししていて、そういえば、この番組にはこういうどちらが本職かさっぱり分からない類いの方々がいっぱい出て下さったと感慨深い。一昔前の時代は、音楽家になっても食べて行かれないから別の職業を選択しました、という人がわんさか居たが、その次の世代は、豊かな時代を謳歌しつつ音楽にどんどんはまっていく人が出てきたということだろう。そしてこれからの時代は、きっと逆戻りしてしまうのかもしれない。食べることが優先して、豊かな生活が後回しになる時代。、、、そうはなって欲しくないが、なるかもしれない。
いよいよ最後の収録は、はるばる岡山からお越し下さったMさんご夫妻。これまたサプライズでアダルトカラーの花束を用意して下さってた。事前に打ち合わせしてこのタイミングで渡しますから、「うるうるします」と言ってもらえれば、、、な~んぞと演技指導まで。フフフ。だが、実際にそのタイミングになると、やっぱり本当に涙がにじんだ。人は意識しないでも泣くもんだ。
番組の中でも喋ったが、まさかマスクをして収録をする時代がこようとは!何度もご出演下さったユニークなご夫妻だが、お見受けする限りちっとも変わってないように見える。音楽を愛する人は年を取らない?ってね。
ご夫妻が口を切って下さったので、H先生ご逝去の話しも出来た。この番組のタイトルはちぇちの創設者I先生が命名して下さったのだが、丁度終わる時はH先生が逝ってしまわれた。H先生も何度か番組で深いお話をして下さって、、、、「宇宙人が地球に来たとき、何も持ち帰るものは無いが、音楽など芸術だけは欲しい。」と言うはずと、いかにも工学博士らしい事をお話しされたのが懐かしい。ご自宅に伺って、その夥しい音楽データにいつも舌を巻くのが常だったが、この方もまさしく本業はなに?って感じだった。
暫くぶりに花に囲まれて幸せな夜。今宵はよく眠れそうだ。
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