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2019年10月29日 (火)

「笑う男」を観て泣いた。

O先生が集客に殊の外お困りと聞いて、友人達を誘い3人で「ビヨンド・シネマ」なるものに出かけた。映画の上映は間違い無くあるし、それに八重奏団が加わるなら、、、と想像を膨らませて出かけた。

結論から言うと、行って良かった!K女史の言葉ではないが、「思いがけず拾い物をした気分」そのまんま。

無声映画「笑う男」は題名くらいは知っていたが、内容も殆ど識らず、無声映画そのものも馴染みがない。チャップリンくらいだろうか?

そんな人が多かったのではないか?心配したよりは席が埋まっていたように想うが、それでもこの作品を鑑賞するには少ないと言える。この企画は瀬戸芸の一環らしい。にしては宣伝がイマイチ?それはともかく、この映画の持つ魅力にまずは圧倒された。笑っているようにしか見えない顔に整形された元貴族の青年が道化師として人気を博す。同じ見せ物小屋のメンバーに盲目の美人がいて、二人は思いを寄せるが、彼はどうしても彼女に気持ちを打ち明けられない。彼女も目のコンプレックスがあり、積極的には慣れないが、いつしかお互いの気持ちが通じ合う仲に。ところが彼が実は貴族の出だと判明して、女王の命令で宮廷に上がる事となり、別の公爵夫人との結婚も強いられる。二人は離ればなれに。しかし、宮廷でも顔を笑われて、自分の居場所は元の所しかないと脱出をはかる。紆余曲折を経て何とか元の仲間の所に帰ることに成功。二人は結ばれてハッピーエンド。

というお話しに全編弦楽器の八重奏団の演奏が重なる。2時間の間、休憩もなく弾き通しの演奏家達にまずは拍手。そして、シーン毎にピッタリの音楽を作曲した人にも。特に主人公の悲しみに添う音楽は、役者の名演技と共に激しく胸を打ち、思わず涙。この長時間、客席は雑音が一切無く、静まりかえっていた。そして画面に「FIN」が出た途端割れんばかりの拍手。一体何人の観客が居るのかと思うほどの強い拍手。

いや~、感動した。

5千円は確かに高いが、終わった途端にそれはすっかり忘れていた。

このあとは、東京での「オペラ座の怪人」で最後となる様だ。席を立つ人々から、「東京にも行きたいわねえ~」という声があちこちから聞こえてきた。ほんと、そうだよねえ。あのお話しにもこうしたコラボはきっと合う。

ああ、幸せな一時だった。

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