知ってる人だらけ!
ついこないだ、どんなホールに行っても知らない人ばかりになったと、ちょいと嘆いたところだが、今日のオペラ「椿姫」ではおよそ20人くらいの人々と挨拶し、声を交わし、中にはFMの時間お打ち合わせまで出来た。このブログを覗いてくれているという方から、腰痛の手当の仕方まで伝授して貰ったり!やっぱりオペラとなると話しは違ってくるな~。
しかしヴェルディのこのオペラは数ある彼の作品の中でも完成度の高い作品だと思うな~。序曲から泣ける。ストーリーはどちらかというと単純だが、それぞれのキャスト毎に素晴らしい感情表現が出来る音楽に造られている。オケの弦楽器が少なかったのが残念だったが、それでも充分楽しめた。主要メンバーの力演はそれぞれ良かったが、なんといってもタイトルロールのビオレッタが大変だ。昔ちぇちにも出てくれたことのあるK嬢はカーテンコールで疲れ切った様子が見られたが、遣り切った感も半端無かったようだ。全編出ずっぱりで大曲ばかりなのに、ゲネからずっと歌い続けるというのはホントに至難の業だ。大いに拍手させて貰った。
この「愛の物語」は本当に究極の愛のお話しだが、今の若い人はどう感じたんだろう?こっちは3幕は泣きっぱなしだったが、、、、。高級娼婦ヴィオレッタが心は希有な純真さを持っているということを見抜く男性アルフレードだが、父親の奸計の前に敢えなく彼女の心を疑ってしまうという情けない話し。このオペラ、どこまでも男性の愚かさを描いていて面白い。
見終わってつくづく感じたのは香川にはこうした役をこなせる人がまだまだいるということは素晴らしいってこと。テノールのY先生、バリトンのO先生、T先生など長年頑張って来た方々に拍手だ。これまでにも外国人のものや、東京で今をときめく日本を代表する歌手たちのものも見てきたが、ここ地元でこれをやるということが大切だ。二期会にはこれからも頑張って貰いたいもの。続けることが大切だ。
まだ、頭の中にあのメロディが流れている。チャッチャッチャチャラチャラ~~良いな~~。