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2019年5月

2019年5月24日 (金)

お疲れの日々。

毎日色々あって、しばらくブログを忘れて居ると、あの日何をしたか、何があったかを忘れることが多くなった。とりあえず明日すべきことが分かって居れば良い、というスタンスだ。

そんな中、毎年一回の岡山からのご招待を受けて、ロンドンシェイクスピア劇団による、「真夏の夜の夢」を鑑賞に出かけた。この作品には思い出がある。以前ミュージカル劇団でこれを取り上げたとき、自分の役はティターニァで、ロバに変身させられたボトムの身体を撫でさすり、「愛しいお方」を連発。期待通り観客に大笑いされたお話しだ。その意味では、今回の作品はお上品で、そこまでの面白さは無かった。しかしまあ、たった7人が演じているとは思えない変わり身の速さと巧みさ。そしてほぼ大道具の無い舞台での見事な立ち回りにいつもながら溜息が出る。

シェイクスピアはこの作品で何をいわんとしていたのか、の一端が理解出来たのは流石の役者さんたちの表現力。矢張り、「この世はすべて夢のようなもので出来ている」のだ。怒ったり泣いたりわめいたりしていても、すべては終わる。好きも嫌いも角度を変えればどちらにもなる。

予め同行のK女史からお誘いを受けていて、帰りは駅に近いの串のお店に移動。髙松からの4名は飲んで食べて大いに喋る。しか~し。女子会、されど女子会、てなもんで、今回ばかりは異色な内容。テーマは、宗教から始まり、国際政治、歴史へと深く広く発展して、、、、きっと側で聞いている人が居たらビックリするような内容。一人はクリスチャンで英語教師。二人は現在独身。一人はキャリアウーマンの地位をリタイアして悠々自適。日々歌舞伎や芝居や映画にと優雅な生活。皆さん学識もあり、教養もある方ばかり。およそ飲み会ででる話題ではないと思うが、まあ、どれほど盛り上がったことか!

こっちも時々は口を挟んだが、気炎をあげる彼女たちに押され気味~。眺めつつ思ったのは、世の中、女性もこうして言いたいこと、言えることを沢山持って暮らして居る人が思うより沢山いるんじゃないだろうか?ってこと。しかし、こういう話題は分かる人が相手でないと、空しいだけ。たまたま、すべての考えが一致すると言うのではないが、かなりの部分共感出来て、尚かつ自分の考えも言えるお相手が居た為、白熱タ~イムになったのだろう。やっぱり女性が政治家になった方が世の中良くなるんじゃないの?ってね。

いや、素晴らしい。日本女性、捨てたもんじゃない。シェイクスピアも空の上からニヤニヤしてたのではないか?

2019年5月20日 (月)

あ~めがふ~るふ~る~~~

雨だな~。昨日はもの凄い突風で、孫べえの運動会が砂嵐状態で大変だった。今日のニュースでは北海道もその砂嵐で目の前が見えなくなった為の大きな事故が報道されていた。全くおかしな気象。

そんな中、相変わらずというか、いつも以上にバタバタの日々を送っている。

昨日はその中でも凄い一日だった。朝から昼過ぎにかけて運動会の為、小学校に詰める。そのあと、ちぇちの練習。でもって、夜はSさんからのお誘いでとあるビアガーデンへ。急な誘いにもかかわらず男女半々の6名が集まる。再会を喜び合う間もなく、どえらい状況に気付いた。最初にジョッキを一つ手渡されて、何を飲むにもこれで、と言われる。ま、それはよい。で、風が強いためテントの中に席を取り、仲良く座ったは良かったが、食べ物のある部屋があり、各々離れた場所に取りに行かなくてはならない。で、次々と交代で移動したが、そもそもその食料が置かれた部屋には、ろくなものが無い。焼き肉を自分でというシステムだったが、野菜はキャベツのみ。(少し前にはもやしなんかが合ったらしい形跡が、、、)で、お肉は、冷凍がまだ溶けていないうす~いものが固まったまま置いてあり、それが又牛とは名ばかりの脂身がめっちゃ多い肉。真っ白な豚肉とか、赤いけれどラムとかとか。。。。それでも渡された片手ほどのお椀に必死で取り、何度か運ぶも、目の前の鉄板で焼きつつ段々腹が立ってくる。焼こうとしているが、固まったお肉がなかなか剥がれない。他の物も「何?これ?」的な余りに内容が無いものばかり。お総菜もお粗末至極なものが何種類か。友人曰く、「この焼きそば、針金みたい!」、、、とかありながらも、とにかく文句を言いながらも一応食べていく。で、Sさんが言うには、「これ、もし夫婦だけで来ていたら悲し過ぎでした!」そりゃそうだろう。このメンバーだったからそれぞれの近況の話しや、色んな話題がおかずになった訳だ。その為、粗末な物を食べながらも、何度も何度も笑いが起きて、終始楽しかったのだ!二時間以上もゲラゲラゲラと夜の空に届かんばかりに笑いながらのビアパーティになったのだ。確かに、ビールは普通に良かった。お変わり自由で、確か5杯位は飲んだ気がする。実際それだけで元は取れた訳だ。しかし、余り飲めない人もいて、その人にはお気の毒としか言いようがない。Sさんのラインにどうやら遅れても参加したいと言ってきた人がいたが、ご丁寧にキッパリと、「止めた方が良いです!」と返している。それを見て又みんなでゲラゲラゲラ。結局別な日にリベンジを、ということにして解散。今時、珍しい体験だった。ち~ん。

今日になって二日酔いもなく、朝のシャンソン教室、午後のH先生宅でのお歌の練習、予定通りすべてこなせたのは、会場に入る前に飲んだ、「うこんドリンク」のおかげかも知れない。あれ、よく効くな~。

イヤハヤイヤハヤ。

2019年5月16日 (木)

ヤケド。

昨日、ITについて書いたところだったが、案の定今日になってややこしいことが起きた。まずはスマホに変なメールがきて、「あなたの書き込みがグーグルマップで晒されているよ」というもの。?と思ったが、マップに本名で書き込んでいるので、まあ、そういうこともあるんだろうと思ったが、なんか厭な気分。どれほどの人と共有する情報なのかがイマイチ分かってないからだが、ゆっくり検索する時間も無い。すると、とある方から、チョットご相談、と電話が。それが、まさしくグーグルのセキュリティに関するもので、その人はパソコンが色々セキュリティに関する警告を喋っているそうな。で、よく分からないから指定された0120に電話したという。ところがお相手は日本語が怪しいひとで、怖くなって切ったらしい。それを聞いてこっちも不安になる。さっきグーグルからのメールで、「あなたのアカウントに侵入しようとした人がいて、こちらでブロックしました。つきましては新しいパスワードを設定して下さい。」というもの。先のメールを思い出して、慌ててパスワードを変更。しか~し。そこからメールがおかしくなる。Gメールが届かない。パソコンメールで見られるようにしてくれているから、まあ、問題は無いのだが、それでも不安で吾が屋のパソコン管理人に連絡を取る。多忙なお方故、午前様になろうかという時間にようやく連絡が取れる。

結論は、不審なメールではなく、おそらくはこのまま放置することで、勝手に繋がるだろうとのこと。やれやれ。危なかった~。早めに彼に頼らず、自分で色々やってると碌な事が無い。ヤケドの傷がが大きくなるだけだ。余り触らない段階で依頼するに限るなあ。イヤハヤイヤハヤ。

まあ、世の中悪い人が多くなって、信じやすい人はそのターゲットになってしまう。という不安感にリードされてイルのも問題だ。キチンと対応すれば怖い物は無いはずだ。。。。。といってもねえ。。。

まあ今回のヤケドは軽症で良かった。ふ。

2019年5月15日 (水)

IT。

世の中はIT時代。何もかもがこれに関わる奇妙な時代がやってきた。それらの上澄みをちゃっかり頂いて暮らして居る自分としては、時々不安になることもある。なので、テレビでおっさん向けのIT講座があった今日などつい掃除の手を休めて見入ってしまう。まあ、今日の段階はすべて知っていたが、どこまでそう言っていられるか分からない。

実は今日メールを開いて驚いた。ほんの出来心で、グーグルマップに表示される、「行ったことがある場所の評価」を時々書いていたら、ニャニャント、いつのまにか閲覧者が500件を越えたらしい。メールにはお目出度うございます、とあるが、何がめでたいのかサッパリ分からない。そりゃあ嘘を書いたつもりはない。しかし、その時々の気分で評価は分かれることもあるし、どれだけ人々のお役に立つ情報が書けたかは疑問だ。まあ、娘達がよく言ってるのが、「評価があてにならない」というワード。そんなもんだろうとは思うが、自分も初めてのお店に入る時にはたまにそういう評価を見てしまう。そのコメント通りだと思う事もあれば、全く正反対のこともある。だから、はじめっから他人の評価なんか気にしない方が良いに決まっているんだが、何となく見てしまう。写真は参考になる場合が多いが、コメントはねえ~~?と思う自分が書いた評価を他人が参考にしている。いやはや、妙な時代になったもんだ。

ツイッターというのを覗くこともままあるが、最近見た中に、NHKなんて無くなれば良い、という過激なのがあった。体制に阿っているということだろうが、そうとばかりは言えない気がしている。まあ、中には疑問符が付く人もいるにはいるが。そして、仮に無くなったとして、このお方は民放で満足なのか?という疑問が残る。今の民放が余りにつまらないからNHKを見る人が多くなっているんじゃないのか?なあ?

 

午後になって、母を迎えに行き、とあるカフェに連れて行く。先日友人達と一緒に行った森の○○というお店。雰囲気が好きで、アイスクリームが美味しかったのを思ってのことだったが、カートを押してお店に入るのが少し気が引けてのこと。でも、案内してくれた女性はチャンと椅子を一つ取り除いてくれて、対応がとても親切。アイスクリームも母は殊の外喜んで、8割方食べたか。そんな訳で少々長居して帰ったが、あの店を選択したのは正解だった。

そこのトイレの壁に変わった絵が掛かっていて、思わず写真を撮ったが、花瓶に花のその絵の背景によ~く見るとオペラのタイトルが書き込まれている。まるで謎解きのように解読したことだ。あれはどういう絵だろう?今度聞いて見ようと思った。

2019年5月13日 (月)

トドメをさされる!

そもそもの予定通り昨日は午後から二つの公演に出かけるつもり。そこに止んごと無いお方がご夫婦でご訪問下さるという。あっちゃ~、という気持ちもあったが、さりとてお互いの時間が合致する予定もたたない。で、午後までに受け入れ体制を整え、午後家を出てから猛ダッシュ!まずは弦楽によるコンサート。会場に着けばパンフレットが不足している程のほぼ満席という素晴らしさ。美しい音色に癒やされながらも時間が気になる。第一部終了後急ぎ駐車場に。次なる目的地はミューズホールだ。

こちらはフラメンコの10周年を祝う記念公演。濃密な舞台は充分に楽しませてくれる。歌い手とギターはゲストのようだったが、スペインの風土をしっかりと伝えていて、ある時は目を瞑って聴いた程に素晴らしかった。あの独特のハスキーな声。切れの良い音楽。滅多に聴けないものだ。ダンサー達も日頃の練習成果を必死で伝えて好ましいものだった。主宰者のN女史とゲストのT女史は流石のダンス。ちぇちの公演に出てくれたことのある男性ダンサーも素晴らしく技術が上がっていて、目を見張る物があった。そんな中、最後にかっさらったのがちびっ子ダンサーたち。数名が客席から出て来ただけで、やんやの喝采。ところが、一人男の子が、舞台に立って会場を見た途端顔を覆って泣き始めた。結局この子は最後まで踊らず、なのに、おそらくはその場に居た全員が彼に釘付け。いつ泣き止むか、少しは踊るか?てなもんだ。いや~面白かった。

実は、わがちぇちの打楽器奏者兼指揮者兼女装がお得意のM先生が、やっぱり打楽器担当。もの凄いプロな演奏で、とても格好良かった。やっぱりどこに居ても重宝な人だ。フラメンコは確かに初心者だが、男性が少ないしこれからに期待したいなあ。

どちらの公演も会場一杯の人達が鑑賞していたのが印象的。これでなくっちゃ~。すべての舞台は、舞台だけでなり立つものではない。客席と舞台は常に一緒に創り上げている。髙松、なかなか行けてるジャン!?あっちもこっちも、クラシックもダンスも、きっと他にも色々あったに違いない。これが文化というものだ。

自分としては、無理して掛け持ちしたが、自分の公演に来て来てと言いながら、他の人の公演にしらんぷりは出来ない、というのが一番大きい理由だったが、広い意味で、みんなで髙松の文化を盛り上げようという想いもある。時間さえあれば、もっと色んなものを体験しに行きたいのが本音だ。

 

夫からのメールで既にK画伯ご夫妻ご到着と来る。急ぎ帰宅して慌ただしく夕飯。友人がお寿司の差し入れをしてくれて大いに助かる。夫が、おもてなしにK画伯ご自身が過去に映っていたテレビ番組やドキュメントのDVDを披露。楽しく夕餉の時間が過ぎていく。気が付けがば夜も更けていて、慌ただしく腰を上げお二人をご自宅までお送りすることに。夫は既にダウン気味。てなことで30分ほどの道程を吾が運転でドライブとなる。やがて後部座席で微笑ましい夫婦げんか?が始まり、以前池田満寿夫さんご夫妻をお乗せした時のことを思い出す。あのお二人も犬も喰わない夫婦げんかをしきりにされていたものだ。あんなに早く満寿夫さんが逝ってしまわれるとは思いも寄らなかったが。。。そうだ。どんな夫婦にもそういう時が訪れる。

無事お送りしての帰路、娘からの電話。婿殿が母の日のプレゼントを届けると言ってるそうな。急ぎ帰宅すると、間もなく彼がやってきてどうやら本のような手触りのものをくれる。まさかダイエット本じゃないよね?と冗談を言いながら開いてみるとこれが又素敵な本。一言文章が付いた写真集だ。写真も素敵だが、その一言がグッと来る。なんと気がきく婿殿か!?娘から、「私は一切その件に関わっておりませんので、」と可愛くないメールが来る。

母の日、ねえ。我が母は、こっちのバタバタで可哀想なことになっている。

今日挽回のため連れ出そうと思っているが、、、。ふ~っ、、、、!

 

2019年5月12日 (日)

あ~、ボロボロ!

朝から約束通り孫べえを連れて、パパと3人でスポーツ遊技場へ出かける。長い間近くにこういうのがあるとは知っていたが、まさか自分が行くことになるとは全く予想してなかった。日頃の運動不足を少し緩和しようと思い、付いていくこととしたが、例えば野球。まさかコレほど当たらないとは思って無かったが、かすりもしないことが殆ど。1回だけ、ホームランが出たので大満足。野球選手を尊敬するなあ。卓球ならばと挑戦したが、これ又、自信喪失。テニスに到っては、ラケットって、こんなに重かったっけ?てなことで、毎回ヨイショヨイショと声が出る始末。バスケは孫べえと良い勝負。一番面白かったのは、円盤を相手の穴に滑らせる競技。きゃっきゃっ言いながらすっかり3人とも楽しんだ。

相当な運動量で、流石にお腹ぺこぺこ。目の前の最近評判のラーメンやさんに入る。空腹に不味い物無し。いや、期待以上に美味しかった。。。このあとは孫べえはロボット教室。しかし、運動したいに火がついて、それだけではイヤだという。仕方なく、それが終わったらプールにでも行く?と言えば速攻で乗ってくる。こっちも既にエネルギー不足の状態だから、ジイジに連絡。パパは行かないというので、今度はジジババと行くことに。

ロボット教室の間はこっちの時間。ちぇちのメンバーと歌の練習。こういう時間があるから救われる。

予定通りサンメッセまで夫婦で迎えに行くと、嬉々としてドアから走ってくる。何という元気!まあ、終わろうとしている人間とこれからという人間の違いだねえ。プールに着けば5時という時間で、殆どの人が帰り支度している。丁度良かったね、と言いながら水中で一応うごめく。一緒に泳ごうよ!と誘ってくるが、こっちはそうそうは付き合えない。しかし、一人っ子のせいだろう、絶えずうるさく付きまとう。まあ、まだ3年生だから致し方がないかも知れない。結局1時間ほど居て、無理矢理連れ帰ったが、孫べえは不満そう。次回を約束させられて、ソフトクリームとコーラでチョン。コーラは母親が居たら絶対買って貰えない類のものだから、チョーご機嫌に。人間、ダメって言われたら余計欲しくなるもんだ。

マンションで落として、こっちは近くのスーパーでお買い物。流石に今日ばかりは料理をする元気は残ってなかった。何とか夕食を済ませたら、当たり前のようにテレビの前で寝てしまう。その間娘から電話があったが、娘も遠慮して後で良いと電話を切る。

 

しかし、体力が無くなったな~。いつの間に?って、73歳なんだから、しょうがない、という声が聞こえる。でも、あの遊技場、又行きたいと思っているアチクシではある。

2019年5月11日 (土)

晴れた日の、晴れない心。

つい先日お見舞いに行ったSさんがお亡くなりになったという知らせを受けたのは、FMの収録を終え、ゲストと局の近くのレストランでランチ中の時だった。突然の知らせに驚くと同時に、その時苦しくはなかったのか?とか、いずれにしてもあの孤独と戦い続けた厳しい日々から解放されたのだといいう安堵にも似た気持ちが交錯した。知らせて下さった方と時間の待ち合わせをして電話を切り現実に戻る。

ランチのお相手は、今回初めての方で、収録を充分楽しんで下さったようで、こちらは一安心。無くなった人が実はFMつながりの人だった事を告げると、いずれわが身だし、周辺にもそういう話しは多いと一般論になる。確かにそうだし、Sさんもその意味では特別ではない。ただ、Sさんの人生を想う時、矢張り特別な感情が巡ってくるのはその人生があまりにも苛酷であったことから来るものだ。一番は戦争で身体の自由を奪われていたということ。才能と気力に満ちあふれた人で、その不幸を生涯一人で乗り越えて来られた。ラジオの収録時にはマンションまで送迎させて頂くのが常だったが、真夏でも沢山洋服を着込んで、杖をついての車の乗り降り。それでも大変明るい人で、病院のイケメン医師の話などしてくれたものだ。プレスリーのオーソリティを自任していて、確かに詳しい人だった。こちらは合いの手を入れるのが精一杯で毎回滔々とプレスリーについて語ってくれた。番組の最後には、必ず「愛さずにはいられない」の曲をかけたもの。もし、あの戦争が無かったらどんなにか素晴らしい人生だったことか!

予定より早く着いてしまい、一度ならず訪れたことがある皆さんのお食事処兼ホールでしばし待たせて頂いた。そこで車椅子のままゆっくりとお食事されていた姿が思い出される。しばらくして職員の方が近寄って来られて、昨日今日の様子を知らせてくださる。施設に見舞う人も殆ど無かったと、その男性職員から聞かされる。確か、全く身よりの無い方だからそれも致し方ないことだったんだろう。ただ、その男性職員が昨日Sさんとお話しして帰宅し、夜中に自分が叫ぶ声で目がさめ、再び寝ていると施設から呼び出しがあったという。「あれは、Sさんがお別れに来てくれたんだと思っています。」と。

実は、先日お部屋に入ったとき1,2分話していきなり、「蓮井さん、私の手を握って!」と言われた。それまでは帰る間際に、「もう帰るの?仕方が無いわねえ。でも又来てね。いつも待ってるから。」と手を差し出すのが常だった。そして後ろ髪引かれる思いで、ドアを閉めたものだ。ところが、その日はいつもと少し様子が違っていた。それも今思えばで、その時は変化に気付かなかった。

今日のSさんのお顔は美しすぎて、涙も出なかった。同窓生だという方も、「キレイねえ~」と言うばかりで、部屋の空気が深刻になることは一切なかった。「良い人生だったんじゃない?」というその方の言葉に、同行したもう一人の方と顔を見合わせてしまう。しかし、その方が、「ああ、蓮井さんて、FMの?ああ、そうですか。彼女がいつも熱心に話してくれてました、ああ、貴女ですか。」この言葉には初めて癒やされた。そんなにもSさんが喜んでくれていたことに、改めて喜びを感じた。やってきて良かった。

自分より一回りほど年上の方がたとお別れして、今度は近くのスーパーで買い物。娘の所へおさんどんに出かける為だ。2時間ほど掛けてあれこれ料理をして帰宅したらぐったり。夫が県外で今日は夕飯が要らない日で良かった。とりあえず仮眠。起きたら夫がご帰還。

 

今日も終わる。

 

2019年5月10日 (金)

へべれけ?

娘の不調の為、さぞかし家庭の空気も悪かろうと、婿殿を誘って仏生山温泉。前もってランチを彼のお薦めの店で食べたが、なんでこんなお店知ってんの?という場所だった。いつの間にか色んなお店が出来ている。孫べえの帰宅に合わせてこちらも帰宅したが、夜ご飯も誘ってみる。ちょうど美味しそうなワインも頂いたし、コープでご当地ワインも購入している。それを言うと飲んべえの婿殿はすぐに乗ってきた。で、夜。

まあ何時ものように良くお飲み遊ばす婿殿。上機嫌で孫を連れて歩いて帰ると言って出ていった。すると、程なくして娘から怒りのラインが。「あんまり飲ませんといて!」というもの。どうやらご機嫌が良くなりすぎて、色々失態を演じたらしい。ま、良いじゃん。たまにはこういうのも必要だ。

矢張りワインは回る。こっちもいささか過ぎた感があり、ちょいと仮眠してしまった。明日はFMだから早く寝ようとは思うのだが、、、、。


やれやれ。時間はドンドン過ぎるな~。

2019年5月 9日 (木)

時の流れに身を任せ~早っ!

あっという間に1週間が過ぎ、この間の目が回る忙しさに我ながらよくぞ身が持っていると感心する。季節の変わり目とて、風邪の一つも引いても良さそうなもんだが、引きそうで今のところ大丈夫。周辺は色々あって、夕べは娘を病院へ緊急搬送。宵っ張りの母親ならではのこと。帰路、少し元気になった娘に、「看護師さんからお姉さんお待たせしましたって、言われたわ。」と言うと、初めて笑い、「お母さんが若いと言うより、私が老けて見られたわ、それは。」とのたまう。娘にとっては魔の季節。これが最後でありますように!、、、疲れた。

 

今宵はちぇちの練習日で、風邪だインフルエンザだとお休みが多く、ま、少ないなりの良い練習にはなったが。娘ががダウンしているので、昼間は孫べえを迎えに行き、我が家でご飯。それを再び送っていく途中で母の所にも顔を出す。親と子供とのサンドイッチ状態で、身も細る想い。想いだけだが。。。施設の人々から同情される。「お母さんと娘さんとで大変ですねえ。」と言われ、「その上に主人が大変なんです~」と言っては笑い合う。

台本は今日の練習時に配布したが、まあ、これからだ。12月。きっとあっという間に来るだろうなあ。

2019年5月 1日 (水)

令和元年事始め。

朝早くチョイとしたトラブルに見舞われたが、仮眠のあと予定通りお歌の練習に出かける。娘親子を途中のイオンに下ろしてH先生宅に到着。おうちを真っ白いチューリップが取り巻いて、いつ行っても素敵な佇まいのおうちだ。雨上がりの木々の緑もしっとりとした面持ちで迎えてくれる。

そして今日もたっぷり歌った。Cantiamoの練習+次回オペレッタの音取りだったが、まあ、こういう曲は楽しくて良い。レハールらしい、聞き慣れたメロディですぐに歌える。しかし、T先生からの宿題はなかなかに難問だ。どうなりますことやら。。。

娘達をひらう為、帰路はメンバーに義妹と友人を託し、一人車を回す。そして娘たちを乗せて母の施設に。夕食後、すぐに布団に潜り込んでいる母に、今日が何の日かを教えつつ、テレビを付けてしばし歓談。どうやら弟が来て長い間話して帰ったらしくとても喜んで居る様子。何と言っても薬よりは肉親の愛情だ。そういえば、今日のニュースでえ110歳だかのおばあさんが出ていたが、やっぱり肉親の愛情をたっぷり受けて居るようだった。このおばあちゃん、明治から5時代を経験するとは、凄い。

で、色んな角度からのテレビ放送もつい見てしまう。色々やりながらなので全部は見てないが、雅子妃の苦悩とかを見るとお気の毒で仕方が無い。美智子妃の存在が無ければ実現しなかった婚姻ではなかったか?皇室も、思い切った改革が必要な時代ではないのか?新天皇陛下頑張って!って感じ。世の中のグローバル化に伴って、伝統にしがみつくのではなく新しい感覚も取り入れて、皇族方の心の平穏を実現して欲しいものだ。前時代と違い、今や「平和の象徴」としての天皇が、政治の重石としての存在意義を確立して欲しいもの。

新しい時代に歌を歌う!

昨夜遅くに次回のオペレッタの台本第一稿を完成させて、清書の担当者に即送ったせいで、グッスリ眠れた。こうして分担作業をしてもらえるから、ワタクシもまだ関われる。ちぇちという団体は、みんなが持ってる力を持ち寄って舞台を創り上げるまでをやるわけだ。みんな、何らかのお仕事がある。

思ったより早くに仕上がったのは、作品が面白いからというのもある。原作の面白さを消さないように、しかし、我々に近づけて。。。年内の公演を予定しているが、今からやれば間に合うだろう。


気分が軽くなったため、母の訪問診療に立ち会ってから、久し振りに別の施設で孤独と闘って居る知人を見舞う。想像よりは元気だったが、口から出てくるのは諦観と愚痴。それはよく分かる。この環境でそうならない方が難しいだろう。

話していると、ちぇちのメンバーから第二子の生まれたSさんが明日退院で、チビちゃんを見られる時間が夕方7時までと知らせてくる。別れもそこそこに施設を飛び出し、側のスーパーでお刺身他購入して、ババッと夕飯を夫の前に並べてこっちはパンピザで済ませて再び飛び出す。

ギリギリ間に合うか?と廊下を走るように(?)行くと、ナント偶然にもSさんが向こうから歩いて来るではないか。エレベーターは二基あるから、すれ違ってたかも知れなかった。ともかく急いでベイビィにご対面。まあ、大きく生まれただけあって黒々とした髪の元気そうな赤ちゃん。色の白さはパパ譲り?大きかったし出産は大変だったようだ。それでも内の娘が早産で8年前にここで生んだ時よりは、はるかに元気なお母さんだ。あれ以来、ここには来てないと思うが、内の孫べえの甲高い泣き声が聞こえるような気がした。

こうして終わろうとする命と、新しい命を間を置かず見ると、妙な気分になる。明らかに自分は前者に近い訳だが、「これからの長い人生、ご苦労さんねえ~」と赤ちゃんの方を労いたくなる。

 

雨の中を帰宅すると、友人から、「お正月が二回来たような騒ぎで、テレビに釘付けです。」とメール。まあ、確かにテレビラジオ、すべてが一色で気持ちが悪いほどだ。しかし、天皇陛下ご夫妻の歴史のことは、知らないことも多く興味を惹かれた。一時代を誠心誠意過ごされたことが分かる。一方で、こんなに人気のあった陛下の後は大変だろうなあ、とも思った。雅子妃が又ゾロ体調を崩されなければ良いが、、、。

 

さて、明日、と言っても既に今日だが、H先生宅でお歌の練習日だ。令和元年。そのついたちに歌い始めとなる。面白い偶然。ま、この日の事は記憶に残る事だろう。

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