今日は午後から宇多津まで出かけるので、朝の内に母の施設へ。すると、「来て頂けて良かったです~」と保健婦さん。どうしたのかと思ったら母が発熱。でも、血液中の酸素濃度も異常が無く、食欲も減退してないから、ただの風邪だとは思いますが、、、と言われ、すぐさま主治医に電話。流石に連休中とて、無理だろうと思ったが、今日一日様子を見て熱が下がらなければ明日は病院で診察して下さるという。状況によっては往診にも来て下さるようだ。有り難い事。本人は至って元気で、良く喋るし、夫からお土産のお菓子も美味しいと食べる。ま、大丈夫か、と予定通り出かけることに。お陰でお昼を食べ損なったが、ま一食くらい。。。
実は、演奏中にぐ~と一瞬お腹がなって仕舞ったが、、、。
ソプラノのK女史は還暦を過ぎても全くそれを感じさせない素晴らしく美しいお声。その美しさはますます磨きが掛かって、友人達と感嘆したことだ。ある人が、シュワルツコップが亡くなった時、声帯を検査したら、20代のそれと同じだったという話しを聞かせてくれて、なる程、訓練とはこうしたものかと驚いた。このシュワルツコップの愛弟子だったK女史の喉が普通じゃないのもよく分かる。
個人的には一部の歌曲集よりは二部のオペラの方が感動した。日本語の方がよく分かって良いはずが、不思議なもんだ。曲の構成が全く違う。矢張り劇的効果に於いてオペラの方が優れていると言うことだろう。
この方は、いつも会場の舞台から降りて客席巡りをしながら歌うのだが、今日はその上に握手までしながらで、運悪く通路側に居た為、しっかりと握手をされてしまう。それは良いのだが、ぱ~っとライトに照らされて、あっちゃ~、バタバタして出かけたため、化粧もろくろくせず、口紅さえも適当だったのが悔やまれる。他の人々の注視を浴びて、恥ずかしいのなんのって!
それはともかく、あれほどの曲を全て暗譜して、こともなげに歌われるのにはいつもながら感心してしまう。そして今日のアンコールでは、「ありがとう」を歌い、歌詞の中に「お母さん、ありがとう」と言う部分があり、ご本人も歌いにくそうに(涙で)していたが、思わず後ろを振り返ると母君が矢張り目頭を押さえて聴いておられた。あとからご挨拶して、そのことに触れると、他の方の手前、我慢しましたと仰られる。自分のみに向けられたととられたくないという配慮と思われた。一時期体調を崩されていらしたが復活されていてホントに安堵した。二人のお嬢さんは結局結婚はされない人生だったが、ご両親の満足げなご様子に、「私は音楽と結婚したのよ!」と言われていたK女史の言葉に納得する。そう、この時代、色んな選択肢があって良い。しかも、ここまで全う出来るならなんの文句があろうか。
8月には、ハートフルコンサートとしての毎年の行事も開催するという。もしかしたら90代でも歌ってるかもねえ。あの方は。刺激を頂いて、自分も頑張ろうと思った事だ。
帰り道、ちょいと寄り道をして久し振りに喫茶店。こっちはお昼を兼ねてサンドイッチと珈琲。友人達はたっぷりのアイスクリーム。Sさんが病気になる前はしょっちゅうこういうことをやっていたが、このところ無かったから余計楽しく会話が弾む。やっぱり、こういう時間も必要だ。特に音楽会のあとは良い。お互いの感想を話しながらだと、余計美味しく感じるもんだ。
で、結局夫には夕食を作ったが、自分は食べられず、内蔵が年取ったな~弱ったな~と妙に感心。やれやれ。
それって、普通でしょう、という声が聞こえる。てへっ。