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2018年11月 4日 (日)

落語ぺら

いよいよ30周年記念公演が迫ってきた。そのせいで、団体立ち上げから、落語ぺら制作など、記憶を辿ることが多くなってる。何も知らないメンバーも居て、改めて色々伝えても居る。一見落語とオペラという組み合わせは奇妙ではある。しかし、実際にやってみて、それほど奇妙でないことに気が付いた。日本人が歌い演じるのを日本人が観る訳で、日本人としてのDNAは皆同じ物を持ち合わせている。だから、共感という面では違和感が無い。

そして、落語というのが予想以上に相性が良かった。

以前よりも落語に興味と関心を持っている自分が居る。
先日も我が家の近くのコミセンで林家木りんという若手の落語家の話を聞きに行った。ぱっと見はアイドルかと思う程の容姿。背は192㎝もあり、きっと着物を誂えるのも大変だっただろうと思う。経歴を見るとモデルを遣っていた時期もあったようだ。実は大相撲の清国の一人息子。とある。
若者らしく、歯切れの良い江戸っ子弁で期待以上に面白かった。相当場数を踏んでいる人らしく、スキの無い喋りに、すぐに観衆は引き込まれて笑いの連続。
まあ、難を言えば喋りがチト速い。話題の転換もこれ又速い。従って、ぼ~っと聞いているといつの間にか次の話題へと話しが移っている。
この時の観客が高齢者が多く、もう少しゆっくりでも良かったのに~と思ったことだ。
あのバカを売り物にしている林家木久扇という落語家の弟子だそうだ。しかし、どうやらこの人達は本物のバカではないらしい。あたりまえか?
でもって、文藝春秋から著書も出していて、無料公演だったこともあり、一冊購入したが、なかなか面白い内容。、、、この人はきっと出世するんじゃないかしら?話しのセンスが良い。
その日は、午後から近くの老人ホームへと場所を移してやるとのことだったが、エネルギーが要る商売だ。

考えてみると、最初にK師匠に落語ぺらの共演をお願いしてから20年。当時は師匠も若かった。お互い手探りで色々面白かったな~。「お願い出来ますか~?」と恐る恐るへんてこなキャラをお願いすると、笑いをこらえながらも、「ハイハイハイ。」と全て言いなりに遣ってくださった。ある時はほぼヌードでチュチュを着て踊ってもらったり、ある時はらくだの下着で亀の中身に変身してもらったり。それもこれも、師匠の飽くなき芸の道への探求心から実現したことだ。
いやはや、ホントに贅沢なことをやってきた。

「一握りの音楽愛好家」の為でない、「一般の人たちと楽しめるオペラ。」を開拓し続ける、そのためには無くてはならない存在だった。
開拓にはエネルギーが要る。。。。

それにしても「笑い」が生むエネルギーは大したものだ。
今日もNHKではなが~いコントなるものが繰り広げられていたよう。うつらうつらしながら見るともなく見ていて、「新しい年号の発表です」と記者会見の場面が出て、思わず、「ええ?とうとう決まったあ?」と寝ぼけてむっくり起きると、側で見ていた夫が呆れて笑い出した。そりゃそうだ。そんな筈はないわな~。ケケケ。

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