地図が読めない女たち。
90歳の一人暮らしの友人を、女二人で訪ねる旅。一応無事完遂。合計年齢240歳という高齢者の集まりに相応しく色々あった。
訪ねて行った我々を今か今かと待ち兼ねていたらしいOさんは、車から降りるや否や抱きついてきて、涙ながらに「会えて良かった!」を連発する。確かに我々も同じ思いだったに違いないが、こんなにも歓待されると返って心細くなる。昨年亡くなったもう一人の友人Mへの思いもあっての涙だったが、しばし抱擁が続く。
四季折々に美しいお庭ではあるが、今が最も新緑の美しい時で、全ての緑が輝いている。主の趣味で山をイメージした木々は豊かな林といったところだ。深呼吸しながら、「サイコー!」と叫びながら懐かしいお部屋に入る。
まずはにが~い珈琲のお接待を受け、こちらが持参した半生うどんを湯がき昼食の準備。10年前の梅干しでサッパリしたざるうどんを楽しむ。残ったうどんを冷凍室に入れようとして驚いた。我が家よりも一杯入って居る。殆どが手作りの食材だ。以前から保存上手ではあったが、まだこういうことやっているんだ、と感心しきり。
あれほど登山が好きだったOさんだが、矢張りおみ足が弱ってきているようだ。現在、全てのことを他人の手を借りてやっているらしいが、さりとて、任せっきりには出来ないらしい。お風呂用の椅子で草むしりは勿論、近頃はもっぱらワンピースを短く切って、パンツルックに合うよう作り替えていると言う。今もって、我々の鏡だ。
結局二日間、ネットで予約してあったホテルに宿泊。初日は古い旅館で皇族が泊まるという広告に、「そ~~~お?」という感想だったが、食べきれないほどのお刺身やら、凝った料理は豪華版。大浴場も満足行くものだったし、「訳あり」でお安い部屋だったが窓から高知城が見えるし、まあ満足。
しかし、翌日の宿泊は、ビジネスホテルで素泊まり3千円代という安さにもかかわらず、駐車場付きだし、部屋は広くて前日の倍はあるし、清潔だし、大大満足。結局朝食も食べようとなって注文したら、これ又素晴らしいサンドイッチと食べ放題のバイキング。文句なしの上に、夜のお出かけにタクシーを呼んで貰ったら、なんと運転手さんがOさんのお庭の剪定をバイトでやってくれている人!高知は狭い!
車で行ってるから、伊野町の紙の博物館も行こうとなり足を伸ばしたが、Oさんの記憶は曖昧で、ナビを見るのになれてないYさんは適当なことばかり言うので、思いがけないドライブとなる。まあ、これが自家用車で行くメリットだから良いけれど、ハレホレハ。
まあ、何でも良いから三人で過ごしたってことに価値があるわけだ。
で、あっという間に3日間が過ぎ、別れ難い気持ちのママ泣きの涙のお別れ。「又すぐ来るからねっ!」とOさんに約束したものの、実現出来るかどうか、、、、。高速は1時間しか運転しないが、下道に降りてからが遠い。しかも、帰りは来た道とは違う道を帰ろうと、Yさんが主張するので、じゃあそうしようかと、一抹の不安はあったものの、ま、ナビがあるから何とかなるだろうと走り始めた。ら、案の定迷子に。
彼女曰く、「孫達がねえ、たーちゃんは自信ありげに言うときは大概間違ってる。自信なさそうなときの方が合ってる。って言うのよ~。」
そのと~~~~り!「簡単よ。」とか、「直線ばっかりだから。」とか、いう言葉に乗せられてひたすら走った私がバカだった!見事に道を間違えて、スマホのナビを見てもどう間違ってるのかが分からない。最後は、道路標識を信じてなんとか高速の入り口に到着。高速に乗るまでが大変だ~!
帰宅後流石に疲れ切ってバタンキュー。
今朝はFMだったが、集中力が無くて申し訳なかった。いやはやいやはや。
でもって先ほどOさんのお庭の「きんかん」を大量に採ってきたのを、生まれて初めてジャムに炊き始めたが、もう最後よと言われていたのをむりやり面白くてちぎって持ち帰ったもので、確かに小さい。きんかんと聞いたし、そう思って持ち返った筈が、何故かネットで、「ゆすら」の炊き方を調べてそのレシピ通りに炊いてしまった。途中で夫から指摘されて慌てて調べ直したが、結局炊き方はあまり変わらない。、、、こうして、飴色のものとうす色の美味しそうなのと二種類出来てしまった。
ま、いっか。
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