寒さ、少し和らいだ日。
ホンの少し体調が戻ってきたのを感じる今日は、相変わらず出不精になってしまっている義妹を無理無理付き合わせて、演劇鑑賞会の総会に出かける。思ったより大勢の人が集まっていて、全体として会員数が減少している事への危機感があるのかとも思う。ホント、どこもかしこもこういう問題が起こる。この団体は会員数が減少すると有名どころの劇団が呼べないし、公演回数も少なくなる。そうなると行けない人も出てきてますます会員が減る。悪循環になっていくわけだ。
結局、なんでも家で楽しめる時代になってきて、わざわざ出かけるというのが高齢化と共に億劫になって来ているわけだ。しかしこれは何も高齢者に限ったことではない。それこそが実は最も憂えるべきことかも知れない。むしろ古き良き時代を生きてきた人々は、生の演奏、生の舞台というものに触れる機会が多かったわけだ。それしかなかったというのもあるが、だから非常に贅沢な鑑賞が出来ていたのだ。そしてだからこそ、生の良さというものを肌で知っている。
先日FMのゲストでH先生のお話の中で、「もし宇宙人が地球にやってきて、何かを持ち帰るとしたら、一体何を持ち帰るだろうか?」というのに、「科学は地球に来るくらいだからこっちよりもうんと発達しているだろう。となると、芸術しか無いんじゃないか?」と某番組で言われていたという。確かにそれほど、芸術とは人間にとって必要不可欠なものだ。
そのアトちぇちの練習に移動したが、参加者の少ないこと。昼間の練習を取り入れての実験的な練習日ではあるが、これじゃあ、だめでしょ?という話しが出るほどだ。しかし、まあ、個々のレベルアップにはもってこいの練習法だから、こういう時を利用すべきなんだ。とにかく何事もポジティブに捕らえて行かないと前に進めない。